今オフもストーブリーグの主役に躍り出そうだ。ソフトバンクの動向に注目が集まっている。第1ラウンドとして控えているのがFA戦線。かねて調査を続けてきたのが西武・山川穂高内野手(31)、オリックス・山崎福也投手(31)、広島・西川龍馬外野手(28)の3人だ。現時点では権利行使の進展状況も含めて三者三様だけに、それぞれの獲得の〝実現度〟は――。
すでに権利を行使しているのが山崎福だ。今季は自身初の2桁勝利となる11勝を挙げてオリックスのリーグ3連覇に貢献した左腕で、人的補償が必要ないCランクとみられることから、争奪戦の様相を呈している。
ソフトバンクにとって先発陣の補強は重要課題。獲得することができれば大きな戦力となることは間違いない。しかし、過去の経緯もあり「土地の縁」で厳しい戦いも予想されている。山崎福は埼玉出身で東京・日大三高、明大を経てプロ入り。打撃力も武器であることから、移籍なら在京セ・リーグ志向ともうわさされる。DeNA、ヤクルトなどが本格参戦の構えを見せているだけに〝条件勝負〟で状況を打開できるかがカギだ。
また、通算打率2割9分9厘を誇る〝安打製造機〟の西川は、今季の新戦力として大活躍した近藤健介外野手の下で自主トレを行う〝まな弟子〟とあって「人の縁」はある。ただ、その一方で球団内では「いい選手なのは間違いないが、左の外野手を何人もというわけにはいかないだろう」と慎重な声も根強くある。権利行使となっても愛着の強い広島や、地元のオリックスがラブコールを送る中で、どこまで条件面を含めて勝負を仕掛けるのかは不透明な状況となっている。
また、権利行使となれば〝本命〟として獲得に乗り出すのが山川だ。すでに巨人とのトレードで右の大砲・ウォーカーを獲得しているが、その上でも欲しい右の長距離砲であることは変わらない。試合前にケージ裏の王貞治球団会長の下を訪れて熱い打撃談義を交わすなど、球団フロントも「野球に対する向上心や考え方」について高く評価しているところもある。
昨季の近藤争奪戦で青天井ともいえるマネーゲームが展開されたことを考えれば、他球団は〝ベタ降り〟となりそう。そもそも山川自身も地元・沖縄に近い上に〝究極の打者像〟として王会長へのリスペクトを掲げるなど、ソフトバンクは意中の球団。あとは山川自身の権利行使への考え方だけといえそうだ。
昨オフは近藤、有原、オスナら異次元ともいえる大型補強を遂行したソフトバンク。日本一奪回へ今年も大きく動きそうでDeNA・バウアーの動向を調査するなど注目を集めている。
FA権の行使期限は14日で、交渉は16日からスタートする。さて、どうなるか。その成り行きが注目される。












