6日に開幕する第105回全国高校野球選手権記念大会を前に5日、第3日(8日)第4試合で対戦する大垣日大(岐阜)と近江(滋賀)の監督同士の対談が甲子園で行われ、お互いの〝褒め合い〟が繰り広げられた。

 愛知・東邦時代も含めて甲子園通算39勝、優勝1回、準優勝3回を誇る大垣日大・阪口慶三監督(79)と、甲子園通算29勝、夏16回、春6回の出場実績を持つ近江・多賀章仁監督(63)との名将対決には注目が集まっている。

 夏の出場監督の歴代最年長を更新する79歳の阪口監督は相手チームの印象について「名将の多賀先生がつくったチームだから投手力、攻撃力のすべて隙がない。非常に素直で真面目で一生懸命にプレーする。ヨソの学校にはないものを持っている。だから野球を教えてもらうだけではなくして、子どもの教育を学ぶために何度も練習試合をお願いしてきた。そういう特徴のあるチーム」とベタ褒めした。

 これに対し、夏は5大会連続出場の多賀監督は「阪口先生を本当に尊敬している。身に余る言葉をいただいて本当にうれしく思っています。阪口先生のチームと甲子園でできることを光栄に思います。甲子園で皆さんの記憶に残るような試合をできることをうれしく思う。今こうして先生の話を聞かせていただいて感激で胸がいっぱいです」と感慨に浸った。

 試合展開を聞かれると阪口監督は「やはり先取点でしょう。積極的に2、3点取っていければ。1点の重さを十分に考えた上で作戦を立てて、小刻みに点を取る野球をやりたい」とし、勝てば甲子園通算40勝を達成するが「非常に手強い相手。1点勝負になるように、選手たちを甲子園のグラウンドで大いに暴れさせられるような、采配をしたい。勝てるかは分からないが、一生懸命ゲームになるように頑張りたい」と気を引き締めた。

 一方の多賀監督は「何とか接戦に持ち込みたいのが本音。終盤勝負になるようなゲームが一番いい。そのためには、いかに強力打線を投手陣が最少失点で抑えられるか。できる限り長打を打たれないように低めに球を集めて、ウチの攻撃的な守りも含めて打者に向かって行く気持ちで投球ができれば。守りが一つのポイントになる」と予想した。