アドバンテージを生かせるか――。巨人はリーグ戦再開となった22日のDeNA戦(横浜)に4―2で快勝。連敗を5で止める上々のスタートを切った。

 14年ぶりのバースデー白星となった原監督は「いいスタートを切ったと思います」とうなずいた。首位・阪神を5・5ゲーム差で追いかけていく。

 そんな中、巨人が10日のオーナー会議で導入の検討が指示された「ピッチクロック」に対し、現時点で12球団でもっともアドバンテージを持っていることが判明した。

 メジャーで今季から導入された投球間の時間制限である「ピッチクロック」は、19日の球宴前に行われた選手会臨時大会でも意見交換が行われるなど、現場での関心は日増しに高まっている。

 そんななか巨人関係者は「ウチはもうファームでやっています。一軍の投手もほとんどの選手は投球間隔が早い。明日から導入されても大丈夫」と自信をのぞかせる。

 どういうことなのか。三軍制を敷く巨人は社会人との交流が深く、5月2日のJABA(日本野球連盟)新潟大会にも三軍が参加。その際、今季からピッチクロックを導入したJABAルールで試合をしている。

 さらに6月6日のイースタン・西武戦(ジャイアンツ球場)からは巨人の守備時だけ「ピッチクロック」を試験的に罰則なしで使用。先発・赤星が制限時間内に投球するとテンポの早い試合となった。

 ピッチクロック導入と同時にJABAではメジャー同様、けん制球の回数制限も取り入れた。前出の巨人関係者は「ベースも大きくなれば盗塁数が増える。ただピッチクロックはともかく、日本ではけん制球制限はどうかという話になるかもしれない」とまったく同じルールになることには懐疑的。今後の動きを注視するという。

 現場指揮官にとって時短は望むところだ。原監督は時短のため監督会議で審判側から提案された投手交代の際に監督がマウンドに行くことも実行している。
 
 今後も「ピッチクロック」については導入を前提にデータを集めていく。うまく対応できればスピードアップが巨人の成績にも大きく影響するかもしれない。