永遠の若大将であるために――。巨人・原辰徳監督が22日に65歳の誕生日を迎えた。現役時代はもちろん、プロ入り前からスター街道を歩んできた指揮官も、今季は阪神・岡田彰布監督(65)に次ぐ日本球界2番目の年長監督。現場トップとして通算17年目の指揮を執る一方で、いや応なしに押し寄せる加齢の波ともひそかに戦っている。
いつもの光景がよみがえった。昨年の誕生日は新型コロナがチーム内で爆発的にまん延し、原監督自身も感染。「俺の誕生日に陽性判定が出てね…。忘れられないよ」と笑うしかない展開で、報道陣から贈られる恒例のバースデーケーキに舌鼓を打つこともなかった。しかし、今年は違った。21日には「おいしいね~」とカメラマンからのあらゆるリクエストに応え「もう64歳に悔いはありません! 65歳から頑張ります!!」と誓った。
監督としてキャリアを重ねるとともに、避けて通れないのが加齢との戦い。原監督もそうした現実を受け止めた上で、並々ならぬ〝美学〟を貫く。その一例が、実は投手交代の際に自らマウンドに足を運ぶ姿にも隠されている。そもそもは審判団から受けた時短要請の一環として今季から始めたものだが、ベンチを出た瞬間から、スタンド全体から視線を一身に浴びる。しかも巨人はファンだけでなく、アンチも抱える注目球団だ。
そのトップに立つ者としての〝ポリシー〟を聞くと、原監督は「老体にムチを打ちながら、マウンドに行くのもけっこう大変なんだよ」と言いつつ「やっぱり、早く行かないとさ。トシをとってきて前期高齢者。タラタラ歩いていたら〝トシをとったな〟と思われるしさ」と明かしていた。
もちろん、ベンチにいる選手たちも監督の動きは常にチェックしている。そんな中で自分たちの指揮官が背中を丸め、覇気も感じられない歩き方をしていればチームの士気にも関わる。それだけに「(立ち振る舞いは)大事でしょ」と強調していた。
21日は山口オーナーにリーグ4位に終わった前半戦を報告。22日からのリーグ戦再開に向け「接戦になった時に我慢強く、粘り強く。そして打席、(勝負)イニングでねじり鉢巻きを(巻く)という意識を持たせる、(選手は)持つことだと思いますね」と号令をかけた。同オーナーから「必達目標」と厳命された3年ぶりのV奪回へ、再び厳しい戦いが始まる。














