好きな日本食? ウドンデンネン――。阪神の新助っ人ジェレミー・ビーズリー投手(27)が開幕からの1か月で7試合連続無失点と上々のスタートを切った。ビハインドでの出番が多かったとはいえ、層の厚い救援陣において日に日に存在感を増しつつある。

 第1次岡田阪神の象徴である伝説的リリーフユニット・JFKの一角としてブルペンを支えた現駐米スカウトのジェフ・ウィリアムス氏が、ビーズリーには「憧れの選手だった。ドジャースで投げているのを見たことがある」。今春キャンプを同氏が訪問した際は〝密着マーク〟を敢行し、新天地で成功するための秘訣を学んだ。

「ジェフさんから学んだことで最も印象的だったのは『長いシーズンにおいて、一喜一憂しないこと』。いい日も悪い日もあって当たり前。目の前の一試合一試合を大切にし、勝利に向かっていく姿勢が大切だと学んだ。それから、一日も早く日本という新しい環境になじむことの必要性も教わったね」

 ウィリアムス氏の教えを忠実に守ってか、プライベートでは日々、うどんやカツ丼などに舌鼓を打つ。チームになじむ上で重要な日本語も巧みに使い「僕も〝アレ〟に貢献したい。エー、アール、イー。優勝って意味なんだろ(笑い)。もう覚えたよ」と人懐っこく笑う。

 ジェフからジェレミーへ――。〝令和のJ〟として目指すはアレの2文字。191センチ、109キロのガチムチ右腕が指揮官を宙に舞わせる。