JFKの「J」が阪神・沖縄キャンプで存在感を放っている。3日から来日しているジェフ・ウィリアムス駐米スカウト(50)が一、二軍をまたいで〝ジェフ塾〟を開講。10日は具志川の二軍組を訪れ、渡辺雄大投手(30)を指導するなど献身的サポートを続けている。
渡辺の希望でブルペン投球に立ち会い、ピッチングをじっくり観察。その上で江草二軍投手コーチとともに渡辺の質疑応答に応じた。詳しい内容は「シーズン中の戦いにも関わるので企業秘密」(江草コーチ)ということだったが、横手投げ左腕の宿命でもある右打者対策であることは明らかだ。
昨季の渡辺は32試合に登板し防御率2・45。ただ、左打者への被打率1割9分5厘に対し、右は3割4分8厘と打ち込まれた。
今季から現場復帰した岡田監督はワンポイントリリーフに否定的。基本的には1イニングを投げ切る実力を救援投手に求めている。要求に応え「アレ(優勝)」へのワンピースになってもらうためウィリアムス〝臨時コーチ〟を頼った形だ。
ウィリアムス氏は現役時代にNPB7シーズンで16勝141ホールド、47セーブ、防御率2・20のレジェンド。「僕自身も渡辺と同様の経験をしたし、克服しきれない部分もあった」と悩みを熟知している。現役時は角度のあるスライダーを武器にしたとあって「現状の技術の精度を上げスライダーを生かす」などのアドバイスをした模様だ。
渡辺は「自分よりいいスライダーを持っていると言ってもらえた。あれだけの投手にそう言ってもらえるだけで、自信になります。フォームに関してのアドバイスもいただきました」と感謝の表情を浮かべていた。
ウィリアムス氏は一軍組でも変則左腕の3年目・岩田将貴投手(24)を指導。フォームからプレートの立ち位置など細部について質問に答えた。
現役時代には若手時代に伸び悩んだ能見篤史の腕を下げるフォーム改造に協力しており、その後のブレークにも大きく貢献している。
その一方、駐米スカウト本職の仕事として、初来日助っ人らのサポートもこなしながらの大車輪の活躍。一軍の安藤、久保田、二軍の福原、江草投手コーチらは元V戦士同志とあって気兼ねなく後輩の指導に取り組めるメリットもある。
「上の娘の進学とかお金もかかるから、しっかり働かなきゃいけないからね」。得意のジョークで笑わせたジェフだが、虎に対する思いは格別だ。
岡田監督の下での優勝メンバー集結。18年ぶりのアレ(優勝)再来のピースとなるべく、元助っ人も目の色を変えている。













