阪神・前川右京外野手が9日の巨人戦(東京ドーム)で決勝の5号2ランをマーク。直近5戦で合計4アーチと好調を持続する23歳の奮闘もあり、猛虎は10―2の大勝で、単独首位に返り咲いた。
0―1と1点を追う2回一死一塁。相手投手・則本が投じた146キロ直球を振りぬくと白球は強烈な勢いで右中間スタンドへ着弾した。スコアを2―1に引っ繰り返した若武者は右手で小さくガッツポーズをつくりながらダイヤモンドを一周した。
「(先発の)伊原さんに少しでも投げてもらいたかったので早めに援護できてよかった」と振り返った前川は今季で高卒入団5年目。本職である左翼の定位置争いは、同学年の大卒ドラ1ルーキー・立石の加入によって一層厳しいものとなっている。
過酷な生存競争の中でもがき続ける前川にとって今季は、今後のプロ野球人生を左右するであろう重要なシーズン。「自分のバッティングはできたかなと思います」と快音に浮かれることになく次戦以降を静かに見据える。
藤川監督も「あす甲子園に帰ってもいい活躍を期待している。前川が機能することで打線全体(の攻撃)も長くなる」と背番号58の働きを高く評価した。












