ヤクルトのナッシュ・ウォルターズ投手(29)が9日の広島戦(マツダ)に今季3度目の先発。7回101球を投げて無安打無得点の快投で、メモリアルな初勝利を挙げた。

 初回を3者凡退と上々の立ち上がり。2回に四球、4回に死球さえ与えたが後続を打ち取って危なげなく無失点で封じ、5、6回も3人斬り。イニングを追うごとに敵地には緊張感が漂った。

 7回に4番・坂倉が内角低めの変化球を弾き返した打球は一、二塁間へ。二塁・赤羽のグラブをかすり左前へ抜けると、敵地は大歓声に包まれた。しかしスコアボードに「E」のランプが点灯し記録は継続。快挙達成へ期待が高まったが、球数が100球を越えこの回限りでマウンドを降りた。

 その後8回から継投したリランソーキハダもカープ打線を無安打投球で沈め、NPB史上初となる外国人3投手でのノーヒットノーランを達成した。

 試合後、背番号58は「ボールがフィールドにあれば、後ろの守備がどうにかしてくれると信じて投げていた。それがすべてです。素晴らしい選手2人とこの記録をつくれたことはすごく幸せで、うれしいです」と笑顔で振り返った。

 池山監督は「今年は92球がマックスだったので、2アウト100球の場面で継投のつもりでマウンドに行ったんだけど、バッテリーが『もう一人いきます』と言ってくれたので」と交代のタイミングについて説明した上で、「7回まで投げ切って、予想以上のパフォーマンスをしてくれた。本当に素晴らしい投球でした」と称賛をおくった。