札束で築いたNYスター軍団が、今度は解体の〝序列〟を迫られている。米メディア「ヤードバーカー」は6日(日本時間7日)、37勝53敗でナ・リーグ東地区最下位の泥沼に沈むメッツが8月3日(同4日)のトレード期限を前に売り手へ回る可能性を報じた。崩壊寸前のチームが再建へかじを切る中、青写真の柱は明確になりつつある。フアン・ソト外野手(27)とフランシスコ・リンドーア内野手(32)は残し、ボー・ビシェット内野手(28)ら市場価値のある戦力の扱いを探るというものだ。
同メディアは地元局「SNY」のチェルシー・ジェーンズ記者のリポートを引用。スティーブ・コーエン・オーナー(70)は先週、地元紙「ニューヨーク・ポスト」に対し「ソトとリンドーアをトレードする考えはなく、2人のスーパースターを中心にチームを再構築できることを歓迎している」と説明したという。ソトは昨オフにメッツ入りしたばかりの看板選手で、リンドーアも長期契約を結ぶ攻守の顔。チームがいくら失速しても、この両輪まで切り離せば再建ではなく完全解体になってしまう。だからこそ、球団は「残す核」と「動かす資産」を分ける局面に入った。
一方で、空気が変わりつつあるのがビシェットだ。今季はここまで打率2割5分8厘、10本塁打、50打点、OPS0・689。元ア・リーグ首位打者の実績を持ちながら、加入から1年も経たないうちに放出候補として名前が浮上する状況になった。契約面から見ても今オフに権利行使をめぐる判断が控えるだけに、メッツにとっては市場が予想外の見返りを提示してくるかどうかを見極める価値がある。
デービッド・スターンズ球団編成本部長(41)は、来週の球宴休み明けにビシェット絡みのトレード案について少なくとも耳を傾ける用意があるとみられている。もちろん、低調な成績と高額年俸が足かせとなり、実際に成立するかは別問題。それでも、売り手に転じるメッツが「誰を守り、誰を換金するか」の線引きは見え始めた。
ソト、リンドーアを確保しながら、ビシェットを含む一部主力で将来資産を取りにいく――。大失速の代償として、メッツは優勝狙いの看板を一度下ろし、2027年の再浮上へ向けた現実路線に踏み出そうとしている。












