直接対決を制しても、ブロンクスの視界はまだ晴れない。ヤンキースは6日(日本時間7日)、敵地セントピーターズバーグでア・リーグ東地区首位レイズと対戦し、5―1で勝利した。カバジェロが古巣相手に2本塁打4打点と爆発し、打線は3安打ながら全て本塁打。先発のシュリトラーも8回1失点と踏ん張り、連敗ムードにいったん歯止めをかけた。
もっとも、これで一気に楽観ムードとはいかない。ヤンキースは50勝40敗となったが、首位レイズとはなお3ゲーム差。直近10試合で8敗と失速していたダメージは大きく、地区優勝争いでは依然として追う立場だ。しかも相手は同地区の最大ライバル。4連戦初戦を取った価値は小さくない一方で、1勝だけで形勢逆転とまでは言い切れない。そこへ追い打ちをかけているのが、主砲の外野手アーロン・ジャッジ(34)の長期離脱問題だ。
ジャッジは右第1肋骨の疲労骨折で6月5日(同6日)に負傷者リスト(IL)入り。5月31日(同6月1日)を最後に戦列を離れている。MLB公式サイトによれば、アーロン・ブーン監督(53)は6月30日(同7月1日)の時点で再検査まで「まだ数週間かかる可能性がある」と説明。現状も下半身のエクササイズやウエートルームでのリハビリを始めている段階で、実戦復帰への道筋は見えていない。
そんな中、米メディア「ヘビー」はニューヨークで絶大な人気を誇るスポーツ司会者ブランドン・ティアニー氏の発言を紹介。同氏はNYのラジオ局「WFAN」の番組「BTunleashed」で「ジャッジが戻ってこなければ、ヤンキースはプレーオフに進めない」と断言した上で、「今季戻ってこない可能性がある。むしろその可能性の方が高いかもしれない」とまで踏み込んだ。再評価までまだ数週間を要する現状を踏まえ「少なくとも、この混乱を助けるためにすぐ戻ってくることはない」とも語り、ニューヨークのファンに衝撃を与えている。
ジャッジは今季59試合で打率2割4分8厘、17本塁打、38打点。3度のMVPに輝いた大黒柱を欠いたまま、ヤンキースはこのまま夏場の勝負どころを乗り切れるのか。レイズ撃破の白星以上に、背番号99の不透明な復帰時期が名門を重く覆っている。












