沖縄・宜野座キャンプ第3クールに入った阪神では、球団OBの鳥谷敬氏が臨時コーチとして招かれ、現役時代の本職である遊撃で、同ポジションのレギュラーを狙う木浪、小幡の2人を中心に密着始動した。

 9日午後の個別練習ではサブグラウンドで、この2人にWBC日本代表で、昨季まで遊撃のレギュラーでもあった中野拓夢を加え、身ぶり手ぶりの指導を90分。鳥谷氏は「(監督の)岡田さんから『来るだけでいい』と言われたんですけど(笑い)。守備を中心に。能力高い選手も多い。どういう取り方がいい、ダメとかじゃなくて、いろんなバリエーションを。前に出たりとか、思いっきり投げたりとか、軽く投げたりとか、いろんなバリエーションを持つことによって、シーズンは長いので、困ったときに使えるというのは自分の経験上あったので」と、自らもジャージー姿で手本を披露しながらの指導スタイルで、後輩たちのスキルアップにひと役買った。

 3人のなかで唯一、二遊間の複数ポジションで〝鳥谷塾〟に触れた中野は「しっかりと前に出ながら、打球に応じて臨機応変に、もっと数を受けながら練習していきたい」と振り返り、5度のゴールデン・グラブ賞を獲得した名手の技術の引き出しの多さに感銘を受けた様子だった。