見えにくかった継ぎ目が、3日間で一気に浮かび上がった。巨人は24日の阪神戦(東京ドーム)に3―6で敗れ、今季初の同一カード3連敗を喫した。阪神戦5連敗、今季ワースト4連敗で首位阪神とは4・5ゲーム差に広がり、交流戦前に現実を突きつけられた。

 先発の竹丸和幸投手(24)は5回、阪神のドラフト1位・立石にプロ1号2ランを被弾するなど6回8安打4失点で3敗目。打線は浦田俊輔内野手(23)の犠飛、吉川尚輝内野手(31)の今季1号2ランで追い上げたが届かなかった。阿部慎之助監督(47)は試合後の緊急ミーティングを終え「力の差を見せつけられた3連戦で、ファンの人に申し訳ない。それだけです」と語り、わずか15秒で会見を切り上げた。

 重く受け止めるべきは、単なる3連敗ではない。阪神投手陣の完成度、配球への対応、好機での一押し。細部で後手に回った打線の裏側では、今季から一軍打撃コーチを務める李承燁(イ・スンヨプ)打撃コーチ(49)、ゼラス・ウィーラー打撃コーチ(39)との意思疎通にも、あらためて目が向く。

 チームスタッフの1人は「日本ではコーチが方向性を示し、必要に応じて細かく助言することが多い」とし、一方でウィーラー、スンヨプ両コーチについて「まず選手のやりたいようにやらせ、結果が出た段階で話を聞くスタンスが強い」と指摘する。2人はともに日本球界を知る実績十分の指導者であり、外国籍コーチだから問題という単純な話ではない。むしろ明るさ、経験、メンタル面への寄り添いは大きな武器でもある。

 ただ、打撃の助言は言葉の微妙なニュアンスが結果を左右する。通訳を介する場面が多くなれば、感覚的な表現や日本流の細かな技術確認でわずかなズレが生じる可能性はある。とはいえ選手側にもその違いを受け身で待つだけではなく自ら聞き返し、理解を深める姿勢が求められるはずだ。

 結局、すれ違いを疑われる空気を生む最大の要因は黒星。勝っていれば多様性は強みになり、負けが込めば隙間風に見える。だからこそ、26日からの交流戦は空気を変える好機となる。打線が白星で答えを出せば、異なる感性は不安材料ではなく、巻き返しの燃料になる。巨人に必要なのは責任探しではなく、言葉と結果をかみ合わせることだ。