日本代表GK権田修一(33=清水)が23日に2―1で勝利したカタールW杯1次リーグ初戦ドイツ戦の前後半で、評価を一変させた。前半に痛恨のPK献上で〝戦犯〟になりかけたが、後半には4連続セーブを見せるなど神がかり的なパフォーマンスでプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。本紙担当記者から日本が誇る守護神の密着リポートが届いた。
【日本代表ドキュメント ブルーサムライ出陣】守護神が神セーブ4連発で文句なしの“MVP”となった。試合前、W杯初出場の権田について日本代表担当の渡辺は「緊張で硬くならなければいいけど…」とつぶやいたが、その不安が的中してしまう。
前半31分、ボールをフリーで受けたDFダビド・ラウム(ライプチヒ)を権田が後ろから倒しPKを献上。接触しているか微妙だったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でも判定は覆らず、PKではMFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティー)に逆を突かれて決められた。「これがW杯の魔物なのか」。渡辺は思わず目を覆ったが、ここから日本の守護神が本領を発揮する。
ドイツの猛攻を何度となく防ぐと、真骨頂は後半25分、MFヨナス・ホフマン(ボルシアMG)の強烈なシュートを止めると、直後に放たれたMFセルジュ・ニャブリ(バイエルン・ミュンヘン)の左足シュートもセーブ。さらに波状攻撃が続き、今度はニャブリがヘッド、右足シュートと連発するもこれもストップした。まさに神がかったセーブを披露した。
これで会場の空気は一変。大声援に押されるように日本は直後の30分にMF堂安律(フライブルク)、38分にFW浅野拓磨(ボーフム)と立て続けにゴールを決めて逆転に成功した。
世界も認める活躍でMVPにあたるプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出。「あんだけのことができたというか必死っすよ」とスーパーセーブの連発を振り返りつつ「どういう状況であっても、枠に飛んできたシュートを止めることしか…。そこが僕の存在意義なので」と守護神はクールに語った。
“権田劇場”でセーブのたびに絶叫して喜びを爆発させた渡辺は「これはドーハの伝説になるな」と確信していた。












