なぜ〝サプライズ落選〟は起きたのか――。MF守田英正(31=スポルティング)が北中米W杯(6月11日開幕)に臨む日本代表から選外となった反響はいまだ大きい。所属クラブで強烈なパフォーマンスを発揮しながら、26人のメンバーに入れなかった森保一監督(57)の決断は正しかったのか。その答えは本番での結果を待つことになる。そうした中、元日本代表MF前園真聖氏(52=本紙評論家)は指揮官の意図に迫った。
15日に発表されたW杯メンバーに守田の名前はなかった。ケガなどもあり、昨年3月を最後に代表から遠ざかっていたとはいえ、今季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)8強入りに貢献するなど、スポルティングで存在感を発揮。森保ジャパンでは1次リーグでドイツ、スペインから大金星を挙げた前回カタールW杯で主力として活躍した経験値があるにもかかわらず、まさかの落選となった。
W杯メンバー選考で大方の予想はノーサプライズだっただけに、森保監督の決断はファンや評論家などの間で賛否が沸騰するなど波紋を広げた。
今回のメンバーで守備的MF(ボランチ)を主戦場とする選手は、左足の負傷を抱えるMF遠藤航(リバプール)のほか、MF鎌田大地(クリスタルパレス)、MF田中碧(リーズ)、MF佐野海舟(マインツ)の4人だけで手薄との指摘も。しかし指揮官は15日の会見で、所属クラブの経験を生かし、DF板倉滉(アヤックス)やDF瀬古歩夢(ルアーブル)をそのポジションで起用する可能性も示した。
前園氏は守田の招集外について「個人的な見解で言いますと、入ってほしかったというのがあります。CLを含めて非常に良いパフォーマンスをしていましたし、負けたとはいえ、準々決勝でアーセナル相手にあれだけのパフォーマンスをしていたわけですから。ただ、選ぶのは森保さんですからね」と私見を語った上で、指揮官の意図をこう解説した。
「DF登録は9人いますし、人選を見るとまずは守備ブロックを、しっかりしてからという戦い方なのかと想定できます。守田の場合は、そういった部分で外されたのかなと思います。要は、どっちを選ぶかということだったのでしょう。守田を選ぶのか、さっき言った守備ブロックを重視し、ボランチは4人でいきながら、何かあったときに板倉や瀬古を上げて使うのかとなり、森保さんは後者を選んだわけです」
この人選はケガ明けの遠藤がある程度、仕上がっていることと、板倉と瀬古が、代表でボランチとして機能することを前提としている。それだけに前園氏は「遠藤の調子が上がらないと、佐野と鎌田の負担が増え、疲労からパフォーマンス低下もあり得ます。板倉と瀬古のボランチは、あくまで緊急的な起用でしょう」と不安要素も挙げる。
ある意味〝ギャンブル〟の要素をはらんでいるような守田外し。指揮官の選択は吉と出るのか。












