ポルトガル1部スポルティングを今季限りで退団すると表明した元日本代表MF守田英正(31)の移籍先に、スペイン1部の名門レアル・マドリードが浮上していることが欧州で物議を醸している。

 守田は今季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で強烈なパフォーマンスを発揮して欧州での評価が急上昇。しかし、15日に発表された北中米W杯に臨む日本代表メンバーからはまさかの落選となって波紋を呼んだ。

 その後に自身のインスタグラムでスポルティング退団と、今後は海外移籍する方針を表明。移籍先についてはイングランド・プレミアリーグのリーズに加え、Rマドリードなどが浮上して注目を集めている。

 そうした中で英メディア「トランスファーウオッチャー」は「ジョゼ・モウリーニョ監督は、Rマドリードにミッドフィールダーの守田英正選手を獲得したいと考えているが、ファンは納得していない」と報じた。

 今季ベンフィカを率いたモウリーニョ監督は、来季から古巣のRマドリードに2年契約で復帰することに合意したと英スポーツ専門放送局「スカイ」などが報じている。名将がまず獲得を所望するのが守田とみられるが、その方針が賛否を呼んでいるというのだ。

 同メディアは「賛否両論を呼ぶ移籍」とした上でこう指摘した。「物議を醸していることは事実だ。31歳の守田は、長期的な可能性を秘めた若手選手を優先してきたRマドリードの近年の移籍方針とは相反する存在だ。マスタントゥオノ、エンドリック、ハイセン、アルダ・ギュレルといった選手たちは、将来を見据えて獲得された。31歳の選手がフリーで加入するのは、まったく異なるタイプの移籍のように感じられる」と年齢面を考慮すると、Rマドリードの獲得ポリシーに守田は合致していないとの声が上がっているというのだ。

「一部では、モウリーニョ監督がベルナベウで初めて指揮を執った際に中盤の要として活躍したドイツ人選手、サミ・ケディラとの比較が挙げられている。この比較は守田にとって光栄なことではあるが、同時に懸念も浮き彫りにしている。ケディラが加入した時は23歳だったからだ。モウリーニョ監督が、約10歳年上の選手から同レベルのパフォーマンスを引き出せるかどうかは、真に問われるところだ」と懐疑的な見解を示した。

 その一方で「守田を支持する戦術的な論拠もある」と同メディアは強調する。

「今シーズンのRマドリードの中盤はバランスを欠いており、オーレリアン・チュアメニと並んで規律あるダブルピボットを形成する彼の能力は、理論上、マドリードの攻撃陣により多くの自由をもたらす可能性がある」とチーム再建の即戦力として守田が適任と分析した。

 さらに「商業的な側面も無視できない。モウリーニョ監督の復帰の可能性はすでに日本で大きな関心を集めており、守田の加入はその関心をさらに大幅に高めるだろう。それが選手を獲得する理由となるのか、それとも副次的なメリットにすぎないのかは、議論の余地がある」とピッチ外でのメリットも示した。

 賛否が渦巻くことは、守田が現地で注目されている証しと言えそうだ。