日本代表MF守田英正(28=スポルティング)による〝提言〟が脚光を浴びている。守田はアジアカップ(カタール)で敗退後、ベンチワークについて異例の訴えを行った。これが批判とも受け取られかねない内容だったため、大論争に発展。今後の招集への影響を懸念する声も出ている。元日本代表MF前園真聖氏(50=本紙評論家)は守田発言の重要性を指摘した。

 森保ジャパンは3日に行われた準々決勝イラン戦に1―2で敗退。守田は試合後に「チームとしてどういう動かし方をして、どこを狙うかはもっと明確にしないといけない。もっといろいろ提示してほしい」などと発言。受け取り方によってはチーム批判にもなりかねない内容だったため、大きな注目を集めた。

 その後、4日に帰国した森保監督は守田の発言について言及。「全ての起こり得る局面を全部細かく伝えることができるかと言うと、いろいろな局面がサッカーでは起こるし、1回として同じ局面はない。全ての局面に対応できるようにコンセプトは積み上げていけている」などと語った。

 サッカー界で反響が広がる中で、守田は自身のX(旧ツイッター)で改めて発言の意図を説明。「半ば諦めてる人もいるように見えるし、そう感じる時がある。僕は違う、言いづらいことも発言するし、その責任も同じように持ってる。だから全くあの発言に後悔はない」と強い覚悟を示した。

 前園氏は守田の発言について「選手は自分たちが考えていることを口に出さないといけないです。DF冨安健洋(アーセナル)もそうですが、彼らは世界トップの戦術で普段試合をしています。日本サッカーもそこで戦っていかないといけないと思います。彼らの発信がすごく重要になります」と指摘する。

 そして守田がこのタイミングで提言した背景を「今回のアジアカップで8強敗退というのは、世界で勝っていくことを目指す中で、選手としても大きな失望だったと思います。選手たちも自信を持っていたと思いますが、自分たちのやり方を考えなきゃいけないと思ったはずです」と分析した。

 また、守田の発言が物議を醸したことから、ファンやサポーターからは「干されるのでは」と今後の代表活動に影響が出ることが懸念されている。前園氏は「そんなことをやっていたら、日本のレベルが疑われます。それを批判と取るような監督だったら寂しいですね。明白な結果が出て、それを選手が口にしたということは重要です。それで干すとか干さないとかになってはいけないです」。守田が提言を理由に代表から外れることがあってはならないと強調した。

 守田の処遇はどうなるのか。まずは3月の北中米W杯アジア2次予選の北朝鮮戦(21日=国立、26日=平壌)に向けて選考に注目が集まる。