サッカー日本代表DF冨安健洋(27)が10日、福岡市内で取材に応じ、北中米ワールドカップを通じて感じた「サッカー文化の違い」について率直な思いを明かした。
日本代表は世界一を目標に掲げて大会に臨んだが、ブラジルに敗れてラウンド32で敗退。帰国後には「よく頑張った」「感動をありがとう」といった声も多く届いたが、優勝を本気で目指していた冨安は、今回の結果を評価できるものではないと受け止めていた。
冨安は、厳しい声や目線を求めているわけではないとした上で、「浅い感じ」で来られると選手側としては「えー」と戸惑う部分もあると語った。強豪国がラウンド32で敗退した場合、同じような空気にはならないという感覚があり、その部分に温度差を感じたという。
一方で、日本のサポーターへの感謝は何度も口にした。大会期間中は歌声がピッチにも届いていたといい、代表戦でサポーターの前でプレーし、歌声が聞こえる瞬間は何度経験しても「鳥肌が立った」と振り返った。長い負傷離脱期間を支えてくれたのもファンの声援で、日本のサポーターは最高だと話した。
冨安が語る「文化の違い」は、応援の熱量そのものではない。大会期間中に目にした海外サポーターについて、応援の仕方が日本とは違うと感じたとしながら、それはサッカーというより国民の文化の違いだと説明。勝敗への向き合い方や期待値、敗戦の受け止め方まで含めて、国全体のサッカー文化の差を感じたという。
もっとも、日本サッカーも着実に進歩していると捉えている。今大会で優勝をはっきり公言したこと自体、これまでになかったことであり、グループステージ突破が「当たり前」の目標になったことも成長の証しだと語った。「いきなり大きく変わることはない。その少しずつの進歩を継続していくことが大事だと思う」。世界一への挑戦は、すでに次の4年間へと始まっている。












