北中米W杯準々決勝(9日=日本時間10日、米国・ボストン)で、フランスはモロッコを2―0で下し、4強進出を決めた。FWキリアン・エムバペ(レアル・マドリード)は前半25分にPKを獲得したものの、VARの確認が長引くなど、3分以上の中断を余儀なくされた。

 そして、結果的にゴール右側を狙ったシュートは相手GKにセーブされた。フランスメディア「RMC SPORT」によると、エムバペは試合後に「まず、自分のシュートがうまく決まらなかった」と失敗を認めた上で、中断された時間内の出来事を説明した。

 主審から「PKだ」と告げられたエムバペは「VARの確認は終わったか」と確認すると、主審は「終わった」と返答したという。ところが、PKを蹴るためにDFウスマン・デンベレ(パリ・サンジェルマン)からボールを受け取ったところで想定外の事態が発生。エムバペは次のように明かした。

「すでに集中しているところに彼(主審)がやってきて、PKではないと言うんだ。だから、どうなのか分からなくて、ボールを取り、また地面に置いて『PKだ』と自分に言い聞かせようとした瞬間、彼が『待て、2分前のプレーでチェックしなければならない場面がある』と言うんだ…」

 3分以上も待たされてエムバペが蹴ったPKは不発に終わった。それでも、フランスのエースは「起きてしまったことは仕方がない。私は集中を切らされてしまった。PKに集中する方法として多くのシナリオを想定していたが、あれは想定していなかった。これは今後、想定しておかなければいけない。これは新しいサッカーの一部だ。VARのある新しいサッカーであり、適応していかなければならない」と前向きに捉えた。