北中米W杯で沸騰する〝疑念〟が、同大会1次リーグで敗退した韓国にまで波及している。

 今大会では米国代表FWフォラリン・バログン(モナコ)が決勝トーナメント(T)1回戦で一発退場。2回戦のベルギー戦は出場停止となるはずだったが、異例の執行猶予で出場が可能に。ドナルド・トランプ米大統領が国際サッカー連盟に処分見直しを要請したことが影響したとの臆測が広まった。

 決勝T2回戦のアルゼンチン―エジプト戦でも不可解な判定が起きた。エジプトは1点リードで迎えた後半13分の追加点が取り消され、ホサム・ハッサン監督は「彼ら(審判団)はリオネル・メッシが生き残ることを望んでいる」と主張した。

 米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は今大会の事例を踏まえた上で、過去のW杯における記事を特集。そのうちの一つに2002年日韓大会を挙げ「いくつか疑問の残る判定があり、その中には共催国である韓国に有利に働いたものもあった。韓国は準決勝まで勝ち進む過程で、ポルトガル、スペイン、イタリアを破るという予想外の快進撃を見せた」と記した。

 その上で、韓国がイタリアを破った準々決勝に再注目。「バイロン・モレノはエクアドル出身の審判で、ペナルティーエリア内でダイブしたフランチェスコ・トッティを退場処分にし(本来ならPKが与えられるべきだった)、韓国に甘いPKを与え、アレッサンドロ・デル・ピエロへのヒジ打ちを見逃すなど、イタリアを激怒させた数々の物議を醸す判定を下した」「しかし、2002年の彼のパフォーマンスに関して、不正行為が発覚することはなかった」と振り返った。

疑惑判定を連発した主審のモレノ
疑惑判定を連発した主審のモレノ

 この特集に、韓国も敏感に反応。同国メディア「Xports」は「トランプ氏の余波がついに韓国にも及んだ…2002年の韓国ベスト4は審判が偏った判定をした?」と題する記事を掲載し「韓国サッカー代表チームが2002年日韓W杯で成し遂げた『ベスト4の神話』が、審判の偏った判定のおかげだという陰謀論が再び注目を集めている」と報じた。

 その上で「メディア(ジ・アスレチック)が紹介したものの中には、韓国に関連する話も含まれていた。2002年に韓国と日本が共催したW杯で、韓国が審判から有利な判定を受け、準決勝まで進むことができたという主張だ」などと特集の内容を伝えている。