北中米W杯決勝トーナメント(T)2回戦(7日=日本時間8日、米国・アトランタ)、アルゼンチンがエジプトに3―2で逆転勝利した。一方で、主審がアルゼンチン寄りの判定を連発したとの指摘が相次いでおり、エースFWリオネル・メッシ(マイアミ)を巡る〝疑惑の判定〟が再びクローズアップされている。

 1―0の後半13分にエジプトは、FWモハメド・サラー(リバプール)のスルーパスから左サイドのMFジコ(ピラミッズ)が抜け出す見事なカウンターでゴールを奪った。しかし、プレーをかなりさかのぼって反則があったとして、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)が介入した上で、最後はオンフィードレビューによりフランス人のフランソワ・ルテクシエ主審の判断で得点を取り消した。

 さらに、今大会ではアルゼンチンの勝利を後押しする〝忖度〟があったとして疑惑の目が向けられている。オーストラリア放送局「7ニュース」はこの日の判定に関連づける形で「メッシは今大会、アルゼンチンがアルジェリアに3対0で勝利した試合で、物議を醸すタックルをしたにもかかわらず、審判から罰せられなかったことですでに話題を呼んでいる」と報じた。

 アルゼンチンは1次リーグJ組初戦(6月16日、米国・カンザスシティー)でアルジェリアに3発快勝したが、メッシは前半にDFアイサ・マンディ(リール)の足を踏みつけたが、ファウルこそ宣告されるもカードの提示はなし。ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入もなかった。同様のケースで米国代表FWバログン(モナコ)は一発退場となっており、なぜメッシはおとがめなしになったのか論争が過熱しているのだ。

 同局は「メッシは不用意なタックルを仕掛け、スパイクの裏側がマンディのふくらはぎに当たった。主審はファウルを宣告したが、カードは提示せず、VARも介入しなかった」と指摘。その上で、米スポーツ専門放送局「ESPN」の著名ジャーナリストであるアレ・モレノ氏による批判も伝えた。

 モレノ氏は「100%レッドカードだった」と強調。「これは、優秀な選手が優遇されるという通説を裏付けるものだ」と糾弾した。

 国際サッカー連盟(FIFA)による〝メッシ忖度〟はあるのか。議論は熱を帯びそうだ。