【ニューヨーク5日(日本時間6日)発】北中米W杯決勝トーナメント2回戦、ノルウェーが王国ブラジルを2―1で撃破。怪物FWアーリング・ハーランド(25=マンチェスター・シティー)が全2得点をマークする活躍で同国を初のベスト8進出に導いた。一方のブラジルは途中出場のFWネイマール(34=サントス)が後半終了間際にPKで今大会初得点を決めたが、時すでに遅し。欧州勢の“鬼門”を突破できず、36年ぶりにベスト16で敗退した。

ネイマールはピッチに座り込んで号泣(ロイター)
ネイマールはピッチに座り込んで号泣(ロイター)

 ノルウェーの怪物FWハーランドが、大舞台で王国ブラジルを沈めた。0―0で迎えた後半34分、左サイドからのクロスにハーランドが反応。ヘディングで合わせて先制点を決めた。怪物の活躍は止まらない。同45分にはペナルティーエリア手前から左足を一閃。強烈なシュートで相手DFの股を抜き、ゴールネットを揺らした。

 W杯で優勝5回を誇る王国を向こうに回し、2得点を叩き出す大暴れ。今大会7得点となり、この時点でアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(マイアミ)、フランス代表FWキリアン・エムバペ(レアル・マドリード)と肩を並べた。

 試合前にはブラジル戦に向けて「勝つ可能性はかなり低い」「相手は優勝候補」などと謙虚に語っていたが、相手を不必要に刺激しない意図だったのか。ピッチに立てば容赦なく牙をむいた。ノルウェーは絶対エースの活躍で、同国史上初のベスト8進出を果たした。

 一方のブラジルはゴールが遠かった。前半10分すぎ、ゴール前に抜け出したFWマテウス・クーニャ(マンチェスター・ユナイテッド)が相手DFのスライディングを受けて転倒。VARでPKと判定された。しかし、キッカーのMFブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)がゴール右隅を狙ったシュートをノルウェーのGKエルヤン・ニラン(セビリア)が横っ跳びでスーパーセーブ。先制点の絶好機を生かせなかった。

 両チーム無得点で迎えた後半13分にはFWヴィニシウス(レアル・マドリード)がゴール前でGKと一対一になりながら、左へ外してゴールならず。カルロ・アンチェロッティ監督は同22分に“切り札”のFWネイマールを投入。同アディショナルタイムに獲得したPKを決めて1点差とするも、もはや追いつく時間は残されていなかった。

 2002年W杯以来の優勝を目指していたブラジルにとって、この日の試合は鬼門だった。ノルウェーとは過去4度対戦して未勝利(0勝2分け2敗)。さらに決勝トーナメントにおける“負のデータ”もあった。06年大会以降、5大会連続で欧州勢の前に敗退。今回も屈し、36年ぶりに16強で姿を消すことになった。