北中米W杯決勝トーナメント1回戦(29日=日本時間30日)で日本はブラジルに1―2で逆転負けを喫したなか、ブラジルのFWクーニャ(マンチェスター・ユナイテッド)による日本への挑発行為が、世界に波紋を広げている。

 ブラジル紙「O DIA」は「クーニャが日本人選手を挑発『俺たちは5回優勝』」と題する記事を掲載。「クーニャはブラジルが2―1で勝利を収めると、日本代表選手たちを挑発した。試合終了の笛が鳴るとすぐ、相手ベンチに向かって5本の指を掲げ『俺たちは5回も優勝している。敬意を払え』と言い放った」と報じた。

 さらに同記事では「そのFW(クーニャ)は胸を叩き、アジア人選手たちが理解できるように(母国語のポルトガル語ではなく)英語で話した。『リスペクト』と言いながら、定番の〝落ち着け〟のジェスチャーをした。その直後、彼は(ブラジルの)コーチ陣に引き戻された」とクーニャの行動を伝えている。

 この日の試合前には、日本代表FW塩貝健人(ボルフスブルク)がブラジル代表について「昔は強かったけど、今はどうなんですかね?」などと発言。クーニャの行動の背景には、塩谷の発言があるとみられる。

痛恨ミスの田中碧を慰めるクーニャ(ロイター)
痛恨ミスの田中碧を慰めるクーニャ(ロイター)

 しかも、クーニャの挑発行為はこれだけで終わらなかった。英紙「サン」は「クーニャは、ブラジルがW杯で日本に勝利した直後に無礼なジェスチャーをしたとして非難を浴びた。彼はその後、敗れた相手チームを挑発するような投稿をした」と報道。「彼はソーシャルメディアへの投稿で挑発をさらにエスカレートさせた。クーニャは出場機会のなかった控え選手の塩貝健人を指さしている自身の写真を投稿し、皮肉を込めて『これで、僕たちのことが少しはわかっただろう』と書き込んだ」と記した。

 さらに「日本に対して何の悪意もない。彼らは素晴らしいチームだ。だが、彼はブラジルについて、我々が受け入れられないような発言をした。これは、我々自身と我々のユニホームに対する敬意の問題だ」とクーニャのコメントを伝えた。

 一方で、同記事ではクーニャのジェスチャーに対するSNS上の反応も紹介。「日本人はW杯で最も謙虚な国民だ。クーニャがそんなふうに日本人を軽んじるなんて、本当にひどい」「ファンがブーイングをしているならまだしも、そうではないのにそんな態度をとるなんて、本当に許せない」などと批判的な意見が相次いでいることを記した。