北中米W杯のチケット価格の高騰が注目される中、米国ニューヨーク市長のゾーラン・マムダニ氏(34)の〝無料招待〟が物議を醸している。

 今大会から需要に応じてチケット価格が変わるシステムが導入。決勝は100万円を超えるなど、ファンからは不満も出ている。

 そうした中、13日(日本時間14日)にニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで、1次リーグC組のブラジル対モロッコが行われた。その中継でマムダニ氏と、ニューヨーク州知事のキャシー・ホウクル氏が並んで観戦する様子が映し出された。

 これに米紙「ニューヨーク・ポスト」は「マムダニが、複数の試合のワールドカップチケットを無料で独占入手」との見出しで報道。「ニューヨーク市のゾーラン・マムダニ市長が、ワールドカップの複数の試合の限定高価格チケットを無料で入手していたことが、同市長の広報担当者によって土曜日に確認された。同氏は、市の倫理規定に違反しているわけではないと主張している」と伝えた。

 同紙によると、マムダニ氏の広報担当のドーラ・ペケック氏は「ワールドカップの特殊な性質と、ニューヨーク市がホスト都市となるこの世代に一度あるかないかの機会を考慮し、市長はホスト都市の最高責任者としての公務を遂行するため、公的な立場でメットライフ・スタジアムでの選定された試合に出席する」と述べたという。

「ペケック氏によると、サッカー好きで裕福な家庭に育ったこの社会主義者(マムダニ氏)は、『ニューヨーク・ニュージャージー2026年ワールドカップ開催委員会との契約上の義務』により、試合観戦が義務付けられており、土曜日のブラジル対モロッコ戦にも妻のラマ・ドゥワジ氏を伴って出席したという」と伝えた。

 そして「ペケック氏によると、ファーストレディは大会のチケット代を自費で支払ったという。試合当日時点で、転売サイトでの最安チケット価格は1600ドルを超えていたが、同氏は『ここには贈答品など一切ない』と強調した」と報じた。

 さらに同紙によると「『開催都市の指導者、とりわけこれほど国際的に著名な市長がワールドカップの試合に参加しないなどということは、前代未聞だろう』と、ペケックは上司について得意げに語った」という。

 W杯はプラチナチケットとなっているだけに、思わぬ指摘が飛び出した格好だ。