カタールW杯1次リーグE組初戦(23日)でドイツと対戦する日本代表は現地で最終調整を行っている。悲願のベスト8を目指す森保ジャパンに密着中の本紙担当記者がチームの現状や動向をリポートする。

【日本代表ドキュメント ブルーサムライ出陣】「4年前を思い出すな…」。日本代表担当の渡辺は固く閉ざされた練習場の前で立ち尽くしていた。2018年ロシアW杯の西野ジャパンは初戦コロンビア戦に向けて通常2日前から行う非公開練習を4日前から実施。そして、森保監督も初戦ドイツ戦(23日)の4日前にあたる19日から非公開練習を開始。W杯が開幕したこの日も“森保のカーテン”を引いた。

 非公開による練習で焦点の一つとなるのは、セットプレーだろう。以前の日本代表はMF本田圭佑やMF中村俊輔ら強力なキッカーが存在して得点源となっていた。しかし、森保ジャパンではキッカーが定まっておらず、セットプレーでの得点力不足が長く不安視されている状況だ。

 森保監督には本番に向けて“秘策”があると渡辺は確信している。合宿前、指揮官から力強い言葉が返ってきたからだ。


「日本はセットプレーができていない、決まらないと言う人いるじゃないですか。本当に見て言っているのかなと。誰かが言ったことに流されていますよね。何パターンやっているか、見てみてください。決まっているかどうかは別として」

 W杯の舞台で結果を出すために就任してからの4年間で試行錯誤を繰り返し、どのチームよりも入念にテストを重ねてきている。セットプレーが結果的に決まるかどうかは紙一重。それでも精度や内容が向上している手応えを指揮官はつかんでおり、W杯に向けて「準備はしている」と力強く断言してくれた。

「森保監督は最高の舞台でどんなマジックを見せてくれるんだろう」。渡辺はドイツ戦に向けて胸を高鳴らせた。