【アリーヤ(ロウ)】混沌とするWWE女子タッグ王座戦線で、存在感を放っているのが前王者のアリーヤ(パートナーはラケル・ロドリゲス)だ。

 カナダ・トロント出身の27歳。幼少のころにミッキー・ジェームス対ベス・フェニックス戦に感激してプロレスラーを志した。高校を卒業すると身体能力を高めるためにサーカス養成学校に通い続け、2013年1月にジャスミン・アリービのリングネームで地元の独立団体でデビュー。キャリアを重ねた。

 15年3月にWWEと契約して、アリーヤのリングネームで同年6月にNXTデビュー。レイシー・エバンス、エンバー・ムーン、カイリ・セイン(現KAIRI)ら格上と戦うもなかなか結果は出せず1年以上勝てない時期や長期欠場するハプニングもあったが、20年3月には紫雷イオ(現イヨ・スカイ)とNXT女子王座挑戦者決定戦予選を争うチャンスをゲット。惜敗するも成長をアピールした。

 その後は「ロバート・ストーン・ブランド(RSB)」に加入してヒールに転向すると、21年11月にスマックダウン(SD)に昇格。ロバートの手を離れた後も実力をつけて、22年1月には大ベテランのナタリアにWWE史上最短となる「3・17秒」でフォール勝ち。一気に脚光を浴びた。

 またラケルとのコンビで快進撃を続け、8月29日には「ダメージ・コントロール(DC)」のイヨ、ダコタ・カイ組と空位のWWE女子タッグ王座決定トーナメント決勝戦で激突。“女帝”アスカ、ビアンカ・ブレア、アレクサ・ブリスの乱入に助けられ、アリーヤがダコタを丸め込んで殊勲の3カウント。WWEメジャーで初戴冠を果たした。

 しかし9月12日に再戦が行われると、今度は逆にアリーヤがダコタのカイロプラクター(変型バックスタバー)に沈んで、王座を奪われてしまった。現在はDCがWWE女子タッグ戦線の中心に立っているが、アスカ組はもちろん、アリーヤ組の巻き返しにより、熱い戦いが続きそうだ。