【ダコタ・カイ(ロウ)】波瀾万丈のキャリアの末、イヨ・スカイとの「ダメージ・コントロール(DC)」でWWE女子タッグ王座を射止めた苦労人がダコタ・カイだ。

 ダコタは13日のロウ大会でイヨと組んで、WWE女子タッグ王者のラケル・ロドリゲス、アリーヤ組に挑戦。DCのベイリーが介入する大混戦の末、ダコタがアリーヤをカイロプラクター(変型バックスタバー)で沈め、3カウントを奪った。

 初めてWWEメジャー王座を獲得したダコタだが、下積み期間は長かった。ニュージーランド出身の34歳。2007年12月に地元のインパクト・レスリングで、イーヴィーのリングネームでデビュー。数々の王座を獲得すると米国や日本で地道にキャリアを積んだ。

 WWEには17年10月から登場。ダコタ・カイに改名してNXT、NXT・UKの両ブランドで活躍し、当時NXT女子王者だったシェイナ・ベイズラー、リア・リプリーに挑むも王座奪取はならず、19年1月にはヒザの負傷で長期欠場を強いられる。9月に復帰すると、ティーガン・ノックスをパートナーにカブキ・ウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)のWWE女子タッグ王座に挑むも失敗した。

 その後はティーガンとも決裂してラケル・ゴンザレス(現ロドリゲス)と共闘するとNXT女子タッグ王座を2度戴冠。ダコタは感情ムキ出しでイヨ(当時紫雷イオ)との激しい抗争へと突入した。

 しかし22年4月にはまさかの解雇。ところが7月に再契約という幸運が訪れる。復活したダコタはかつての怨敵イヨ、ベイリーらと7月30日「サマースラム」に電撃登場。あまりに衝撃的な形でイヨと同時にロウ昇格を果たし、悪のユニット「DC」でロウ女子の台風の目となった。

 そして今回のメジャータイトル戴冠劇。相棒のイヨは「ロウでデビューして6週間でチャンピオンになった。これぞアメリカンドリーム!」と叫んだ。下積みや負傷、解雇などの苦労を乗り越えてようやく頂点に立ったダコタも同じ心境だろう。ベルトを手に入れたダコタとイヨの快進撃は止まりそうにない