【里村明衣子(NXT・UK)】

 日本が世界に誇る“ファイナル・ボス”が、WWE NXT・UK女子王者の里村明衣子だ。

 センダイガールズに在籍しながら、2018年のWWE女子トーナメント「メイ・ヤング・クラシック」に出場。ベスト4まで進出した。その実力と手腕を認められ翌19年5月からWWE・NXTの女子部門臨時コーチに就任。若手選手の指導にあたった。

 21年1月には「日本ではやることはやりきった。これからは自分の進みたい道を行く」とWWE NXT・UKと契約。悲願だったWWE戦士となった。ちなみに東日本大震災が起きた11年には閉塞した現状を打破しようと、WWEのトライアウトを受けるため履歴書を送るも書類選考で落選。それだけにUK参戦が決まった時は「信じていれば夢はかなうんだと心から感激しました…」と語っていた。

 何事にも徹底的に打ち込む性分の里村は、英国への移住を決意。ロンドン市内に部屋を借り「英国人」としてNXT・UKでの試合に取り組んだ。当時、UKには在位期間649日を誇るケイ・リー・レイ(現NXTのアルバ・ファイア)が絶対王者として君臨していたが、里村は21年6月に2度目の挑戦で難攻不落の王者からベルトを奪取。悲願だったWWEの王者となった。

 里村はそこから圧巻の防衛劇を続ける。ほぼ毎月防衛戦を敢行すると約1年間でV9に成功。1年間ベルトを守り続けた。今年6月に“太陽の戦士”サレイがUKに参戦するとタッグを結成。その後、サレイが里村に挑戦表明したため8月5日にV10戦が決まるも、ブレア・ダベンポートが王座戦をブチ壊し、次期挑戦者不在という異例の事態を迎えた。

 しかし、すべてが吹き飛ぶ大事件が起きる。WWEが来年の「NXTヨーロッパ」の立ち上げを発表したのだ。9月4日にはNXTとNXT・UKのスーパースターをフィーチャーしたプレミアムライブイベント「ワールズ・コライド」が配信される。さらに里村は24日米NXT大会に電撃登場。NXT女子王者マンディ・ローズ、ブレアとNXT女子&NXT・UK女子王座統一3WAY戦を行うことが緊急決定した。まさかの緊急展開だが、里村は英国から“世界のファイナル・ボス”へ一気に進化を遂げそうだ。