【ケイデン・カーター(NXT)】 カタナ・チャンスとのコンビで新NXT女子タッグ王座を獲得し、一気にタッグ戦線のトップに躍り出たのがケイデン・カーターだ。

 フロリダ州ウインターパーク出身の34歳。高校と大学時代はバスケットボールの選手として活躍し、2016年に心機一転、プロレスラーを志して元WWEの名チーム、ダッドリー・ボーイズが主宰する「チーム3Dアカデミー」に入門。レイシー・レーンのリングネームで同年8月、地元の独立団体でデビューを果たす。ヒザのケガに苦しんだ時期もあったが、メキシコに渡り18年1月には「クラッシュ・ルチャ・リブレ」の女子王座を獲得、7月まで王座を保持した。

 18年7月にWWEと契約。女子トーナメント「メイ・ヤング・クラシック」に参戦。準々決勝で“ファイナル・ボス”こと里村明衣子に惜敗した。19年9月からケイデン・カーターに名前を改めてNXTに所属。20年9月には当時のNXT女子王者だったラケル・ゴンザレス(現ラケル・ロドリゲス)への挑戦者決定バトルロイヤルに出場するも敗退。なかなか浮上するチャンスは訪れなかった。

 一気に運が向いてきたのは米国版SASUKE「アメリカン・ニンジャ・ウォリアー」女性初のファイナリスト、カタナ・チャンス(当時はケイシー・カタンザーロ)とタッグを組んでからだ。21年2月にはダスティ杯女子タッグトーナメントで準決勝まで進出。8月には当時のNXT女子タッグ王者、紫雷イオ(現イヨ・スカイ)、ゾーイ・スターク組に挑むも敗退。22年2月ダスティ杯もベスト4で終わるも、大一番を重ね、少しずつチームとしての実力を上げていった。

 そして8月8日には現NXT&NXT・UK統一王者のマンディ・ローズ率いるトキシック・アトラクション(=TA、ジジ・ドリン&ジェイシー・ジェイン)を含むNXT女子タッグ王座決定4WAYエリミネーション戦に出場。最後はカタナがケイデンのネックブリーカードロップに、最上段からの450。コークスクリュースプラッシュを合わせてジェイシーをフォール。悲願の初戴冠を果たした。今後はTAの巻き返しも必至だが、ともに初戴冠で苦労人同士のコンビだけに逆境をハネのけそうだ。