沖縄で熱戦が続く野球国際大会「第32回WBSC Uー18ワールドカップ」で、日本代表(侍ジャパン)がまたしてもドラマを演じた。沖縄セルラースタジアム那覇で12日に行われた2次リーグ・パナマ戦は延長9回タイブレークにもつれ込み、最後は岡部(敦賀気比)がスクイズを決めて6―5のサヨナラ勝ち。ここまで無敗のまま、14日の決勝進出を決めた。

 試合は序盤から追う展開。1点ビハインドの6回、為永(横浜)が中前打で同点に追いつくも、延長8回に投手陣が一挙4点を失い、絶体絶命の場面を迎えた。

 だが、ここから横浜トリオが意地を見せる。一死満塁から阿部、奥村凌、そして再び為永が立て続けに適時打を放ち、4点をもぎ取って土壇場で試合を振り出しに戻すことに成功。為永は「気持ちが打たせた」と胸を張り、会場を沸かせた。

 そして9回、無死満塁で岡部(敦賀気比)にスクイズのサイン。プレッシャーがかかる場面でも「一発決めてやろうと思った」(岡部)と冷静にバットを出し、転がした打球が勝利を呼び込んだ。ナインが歓喜の輪を作り、スタンドも総立ちとなった。

 小倉全由監督(63)は「こういう苦しい試合をものにできたことが大きい。世界一を目指す」と語り、2連覇へ向け決意を新たにした。横浜勢の存在感、岡部の勝負強さ、そしてチーム全体の粘り。追い込まれてからの連続反撃は、まさに日本野球を象徴する侍魂の真骨頂だった。

 頂点に立つためには、最後まで集中力と結束力が問われる。選手たちは声をからしながら戦い抜き、球史に残る2連覇を狙う。