ドジャース・大谷翔平投手(31)との“共闘”もあるのか。来年3月に開催されるWBCに向け、日本とゆかりのあるスティーブン・クワン外野手(28=ガーディアンズ)が侍ジャパン入りを熱望している。母方の祖父母は山形県出身で母は日系米国人。2023年の前回大会は「資格なし」とされたが、22年のメジャーデビューから3年連続のゴールドグラブ賞、今年もオールスター出場を果たし「ルールが変わってくれなかったら寂しいよ」と声を上げた。
――最近はグリップがアイスホッケーのパックのように重いパックノブ型のバットを使っている
クワン 2023年に打撃コーチから「君に合っているかもしれない」と勧められて使い始めた。これにより(テークバックの後に)手首をスナップできるようになり、高め、外角のボールへの対応が少し良くなったと感じている。
――大学時代は3年間で通算3本塁打。昨季は14発、今季も10発。打撃、スイングのどこが変わったのか
クワン ホセ・ラミレスのスイングを観察してきたからね。彼は僕と同じようなサイズ(173センチ)だけど、本塁打をたくさん打つ。彼が僕よりも強いのは明らかだが、ボールを強く空中に飛ばす技術を考えた時に、しっかり引っ張ればいいんだと思った。彼も僕も、センターやレフト(逆方向)への本塁打はあまりないタイプで、引っ張らないといけない。だから投手がどこを攻めてこようとしているかを理解して、単打を狙う時は狙う、そういうアプローチだ。
――スイングの中で最も重要視している動きは
クワン タイミングを取ること。そう、とにかく前で捉えるんだ。面白いことに、若い時は逆方向にゴロを打てと教わるんだ。でも、大リーグではボールを引っ張るんだ。引っ張って、空中に飛ばすんだ。空中に飛ばさなければ長打はないし、なおかつ引っ張れば効果的なんだ。
――来年3月にWBCがある。侍ジャパン入りの夢は今も持っているのか
クワン もちろん。(日本語で)おばあちゃん、おじいちゃん(以下、英語)が山形の出身で、彼らはすでに亡くなっているけど、山形にいる家族とは今も強くつながっている。家族がいる日本のために戦いたいという気持ちは変わらずに持っているよ。
――現時点では、代表入りの資格条件は変わっていないようだが
クワン 僕か、あるいは両親のどちらかが(日本の)パスポートを持っていないといけないんだ。その点ではかなり厳しいが、もしルールが変わって、招集されたらぜひプレーしたい。変わってくれたらと願っている。
――日本の野球についてどのような感想を持っているか
クワン コンタクト、アプローチ、基礎、そして熱く戦う姿勢。実はこれは僕が普段からやっていること。違う国の野球とは思っていない。
――最後に日本へ行ったのは
クワン 2019年の初めの方だったと思う。プロ野球、高校野球などを見たことはないけど、アメリカのトラベルチームで一緒だった友人が(当時)プレーしていた法政大学へ行って、打撃ケージで打ったんだ。素晴らしい交流、経験だった。日本は食事がおいしいし、できることなら(来年の)春に行きたい。
○…クワンは侍ジャパンが世界一に輝いた前回大会で、当時の栗山監督から日系のヌートバーとともにリストアップされた。結果的に日の丸のユニホームを着ることはできなかったが、ガーディアンズのクリス・アントネティ編成本部長はクワンの意向を尊重する意向だ。「資格の規定が変わったのかどうか把握していないが」と前置きした上で「もしスティーブンがWBC(の日本代表)でプレーできるなら、こんなに素晴らしいことはない」と明言。来たるべき日が来れば後押しする考えを示している。
☆スティーブン・クワン 1997年9月5日、カリフォルニア州ロスガトス出身。2018年のMLBドラフト5巡目(全体163位)でインディアンス(現ガーディアンズ)から指名されて入団。22年4月にメジャーデビュー。走攻守で定評があり、体が173センチ、77キロと大きくなかったことからイチロー氏に憧れ「ベイビー・イチロー」と呼ばれた。左投げ、左打ち。













