ソフトバンクは9日のロッテ戦(みずほペイペイ)に4―5で惜敗した。前日8日には最終回に2点差をひっくり返して劇的サヨナラ勝利。チームが勢いづくには十分だったが、この日は痛恨の逆転負けで、小久保監督は「乗り切れないですね」と厳しい表情で語った。

 そんな中で鷹党にとって明るいニュースとなったのが、ここまで苦しんできた山川穂高内野手(34)の〝復調モード〟だ。この日は「6番・一塁」で先発出場すると、2回には7号同点ソロ、4回には一時勝ち越しの8号3ランを放つなど、2本塁打4打点と躍動。昨年7月以来となる「1試合2発」が復調の気配を醸し出していた。

 試合前には王会長とも打撃談義を交わした。この日の打席でのテーマは「練習ぐらいのイメージ」。練習で取り組むフォロースルーの際に、右手を離す意識を取り入れたことが功を奏した。

 外角のフォークをスタンドまで運んだ1打席目はその最たる例。体勢を崩されながらも、打球はテラス席を越えて左翼スタンドまで届き「あれでホームランになるという感覚をもっと自分の中で持っておけば、ガッと(強く)振らなくてもよくなる。いい打席が増えるかなと」と語った。

 4月下旬から5月にかけて31打席連続無安打を記録するなど、苦しい時間を過ごした。巻き返しの好循環突入へ「1試合2発」で得た感覚を残せるか。