〝タイムリー欠乏症〟は克服できるか。阪神は9日のDeNA戦(甲子園)に1―3で逆転負けを喫し、2連敗。2カード連続の負け越しとなり、首位ヤクルトとのゲーム差は「2」に広がった。

 この日、唯一の得点も犠飛によるものだった。6回一死から4番・佐藤が四球を選ぶと、5番・前川が中前打でつないで一、三塁の好機。続く6番・木浪の中犠飛で先制に成功したが、後続が続けず1点止まりだった。

 初回にも好機はあった。二死から森下が二塁打を放つと、佐藤は申告敬遠で一、二塁。しかし、前川が見逃し三振に倒れて先制機を逃し、勢いに乗ることができなかった。

 4日の中日戦(バンテリン)の初回に前川が放った3点適時二塁打を最後に、44イニング連続で適時打なし。その間に本塁打こそ飛び出してはいるが、5本中4本がソロと大量得点にはつながっていない。

 藤川球児監督(45)も「強引にならないようには、いかなければとは思っていますけどね。打線として1人、1人にならないようには、明日以降、またやっていきますね」と強調。点ではなく線としてつないでいくことを求めた。

 さらに「こちらが攻め手になれるようにね、我慢の中から攻撃する、積極的に行きながら引くっていうところを、見せながら戦っていくというところですね」と苦境を打破する糸口を探っていく考えを示した。

 適時打が出なければ、試合の流れもつかみ切れない。4日以降は1勝4敗と、苦しい戦いが続く猛虎軍。連覇を達成するためにも、停滞ムードを振り払う一打が待たれる。