フィリーズ・ベーダーのホームランボールを父子から奪い取ったとして猛批判されている「カレン」と呼ばれる女性が5000ドル(約74万円)をゲットする可能性が出てきた。事件は5日(日本時間6日)のマーリンズ戦で起きた。4回にハリソン・ベーダー(31)の左翼席に飛び込んだ15号ソロのボールを男性がゲット。大喜びで席に戻って9歳の息子に手渡した。

 ところが直後に女性が背後から近寄ってボールをよこせと執拗に迫り、恐怖を感じた男性は仕方なく渡した。父子は大ショックを受けたが、一部始終が映ったこの動画が拡散されると、気の毒に思った球団が試合後に家族との面会を設定。少年はベーダーからバットをプレゼントされている。

 その後、男性は米メディア「NBCフィラデルフィア」を通じ「有頂天でボールをつかんで息子のグローブに入れたら彼女が来たんです。飛び上がるほど驚きました。耳元で『あれは私のボールよ』と大声で叫んだ。彼女に立ち去ってほしかった。父親として状況を落ち着かせる方法を息子に教えるか、選ばなければならなかった」と恐怖を語っている。もちろん息子の前でヒーローになれなかった父親としての無念も残ったままだ。

 この女性はネット上で「カレン」と名付けられて連日の猛バッシングの標的となった。騒動は収まらず、フィリーズファンの間で「カレンを攻撃するのはやめろ」との運動も起こる中、トレーディングカード会社「ブローアウト・カード」が収拾に乗り出したと米メディア「ヤードパーカー」などが報じた。

 同社はカレンから少年にボールを返却させるため、ボールを5000ドルで買い取ることを提案。カレンが応じた場合「ごめんなさい」と一筆添えることを条件としている。いまだその素性もまったく分からず「謎の女性」となっているカレン。果たして条件に応じて少年の元にボールは戻るのか。