熱気も首位争いも、獅子に逃げ場はない。パ2位・西武は22日に本拠地ベルーナドームで3位・日本ハムに延長10回の末、4―3でサヨナラ勝ち。首位・ソフトバンクとの3・5ゲーム差を守るとともに、日本ハムとの差を3ゲームに広げた。

 0―3から追いつき、4回以降は3―3のままこう着した接戦を仕留めたのは、4番のネビンだった。延長10回に日本ハムの田中から13号ソロを左翼席へたたき込み、自身初のサヨナラ本塁打。「自分のキャリアでの初めて。本当にうれしい」と歓喜した。前半戦最後の5連戦初戦を逆転でモノにした西口監督も「本当に大きいと思います」と価値ある1勝をかみしめた。

 西武はこの日から本拠地で日本ハム、ソフトバンクを迎える5連戦に突入した。一方、ライオンズナインが向き合うのは順位争いだけではない。この日、所沢市では最高気温38・9度を記録。屋外球場に屋根をかぶせた構造のベルーナドームは真夏の太陽で場内に熱気がこもり、サウナさながらの蒸し暑さとなる。選手にとって1年で最も過酷な時期だ。

 しかも、この日を含めて8月末までの30試合中、21試合がベルーナドーム開催。コンディション管理の重要性は一段と増す。鳥越裕介ヘッドコーチ(55)は「もちろん、いろいろと考えてはいます。そんななかでもゲームに出ている人、出ていない人でコンディションも全然違うと思うので」とし、トレーナー陣と連携しながら選手によって練習量を抑えるなどの対策を講じているという。ただ、野手には伸び盛りの20代が多く、やみくもに練習量を落とす考えには否定的だ。

 自身がロッテのコーチを務めていた2018~19年にリーグを席巻した西武の〝山賊打線〟を引き合いに「暑いときでも山賊は、ガンガン打ちまくっていましたから」と振り返り「だから、暑さっていうのは勝ち負けの言い訳にはならないと思っています。相手も同じ条件で、相手にとってもこの暑さは、しんどいはずなので、相手よりも、たくましくあれるか。プロって何なのかって考えたら、暑いからっていって包丁を研がない料理家はいない。必ず準備はしっかりとする。そういうもんだと、思っています」と言い切った。

 7年ぶりのVへ、正念場の夏を〝骨太〟に戦い抜く。