セ・リーグのCS進出争いが佳境を迎える中、4位のヤクルトが投手陣の〝全壊危機〟に直面している。

 8日からは4・5ゲーム差でCS圏内の3位につけるDeNAと3連戦(横浜)。残り21試合で今後を占う上でも重要な直接対決となる。ただ、気がかりなのは投手陣の状態だ。9月は7日までに5試合を消化して1勝3敗1分け。計25失点でチームの月間防御率は両リーグワーストの「4・89」だ。

 直近の5日の中日戦(神宮)は先発した高橋が6回4失点で降板。救援陣も精彩を欠いて8失点まで膨らんだ。4日の同カード初戦は高梨が5回1失点と粘投したが、雨中で4時間57分の接戦となり、計6投手をつぎ込んだ末に同点で延長10回コールド決着となった。

 先発陣は好投を続ける奥川や山野に加え、高梨の復帰という好材料もある。一方で白星から約3か月間遠ざかる吉村や、投球内容に波がある高橋など安定感を欠いているのも事実だ。それでも池山隆寛監督(60)は「信頼して送り出しているので。打たれようが、しっかり勝ち負けをつけるのが先発なので」。「信頼」と同時に先発陣の責任を強調し、実際にピンチに陥ってもブルペン陣を準備させないこともあった。

 先発陣が思うようにイニングを消化できなければ、しわ寄せは救援陣に押し寄せる。だが、こちらも決して万全とはいえない。前半戦で抑えを任されたキハダは6月以降に調子を落とし、8月上旬に一軍登録を抹消。その間も代役を立てられず、指揮官は勝ちパターンなどを「つくらない」「(一試合ごとに)うまく当てはめてやっていく」との方針を口にし、現在は相手打者や試合展開に応じて起用している。

 ブルペンでは今季離脱することなく39試合に登板した広沢も6日に抹消。先発が崩れれば救援陣に負担がかかり、リリーフ陣に疲労が蓄積すれば先発により長いイニングが求められる。6日の雨天中止で生まれた〝2連休〟を生かして総崩れ状態を回避しなければ、CSへの道はいっそう険しくなる。