ドジャース・大谷翔平投手(31)を筆頭に多くの日本選手が活躍するMLBの球団幹部クラスが、村上宗隆内野手(25=ヤクルト)と岡本和真内野手(29=巨人)の直接視察に大挙して訪れる見通しであることが11日までに分かった。期間は1週間程度とみられ、実績十分の和製大砲2人の未来に大きな影響を与える可能性もありそうだ。
NPB屈指の大砲たちの〝真価〟が問われる1週間となりそうだ。日本球界ではペナントレースの終盤を迎えるとともに、沖縄県内では18歳以下の国際大会「U―18ワールドカップ」が開催されている。
未来のメジャーリーガーを発掘するべく、日本代表選手だけでなく出場12チームのエリアを担当する米国やアジア、欧州、中南米、オセアニアといったMLBの担当スカウトが国内に多く滞在中。同大会は14日まで行われるが、終了を待たずに近距離のアジア圏を除くMLBスカウトたちは「またとない機会」と目の色を変え、ターゲットを「トッププロ」に切り替える方針という。
スカウト陣の話を総合すると、狙いの一つとされるのが〝令和初の3冠王〟村上、3度の本塁打王(2020、21、23年)に君臨した岡本だ。しかも、見過ごせないのは選手獲得などの編成業務に直接携わる「MLB球団の幹部クラスを連れてくる」という。
村上と岡本の出場が見込まれる試合を幹部が〝生チェック〟に訪れる見通しとなっているのは、12日から首都圏で行われる試合の約1週間だ。その〝条件〟に当てはまるのは村上の場合は本拠地・神宮球場で行われる12、13日のDeNA戦と17、18日の巨人戦。岡本は13日の本拠地・東京ドームでの阪神戦を皮切りに14、15日は横浜スタジアムのDeNA戦と前出の神宮でのヤクルト戦、さらに19、20日の東京ドームでの広島戦となる。
村上と岡本がそろい踏みする舞台は17、18日の神宮決戦だが、各球団幹部の動きは神出鬼没だけに不透明だ。
ペナントで毎年しのぎを削り、23年のWBCでは侍ジャパンの世界一に貢献した大砲コンビはどんな評価を受けるのか。「MURAKAMI」と「OKAMOTO」の名前は、すでにアジア担当以外のスカウトにも名前は知れ渡っている。
だが、世界中から強打者を集めてきた〝プロ中のプロの目〟はシビアだ。特に多くのスラッガーを輩出しているドミニカ共和国やプエルトリコなどの中南米を担当するスカウトは厳しくて有名だという。
担当エリアでなくても村上や岡本を評価する過程で影響を与える可能性はある。日本や韓国などのアジア圏を担当するMLBスカウトは「それだけ(中南米に)有望な選手が多いということ。村上が25歳で岡本が29歳。中南米担当スカウトが、自分の担当エリアの同世代の選手と比較するのは自然なこと」と打ち明ける。
今季は大谷や鈴木(カブス)が打者として奮闘しているものの、MLBで大成した野手は中南米系の選手が圧倒していることも確かだ。
それだけに前出スカウトは「ドミニカ(共和国)ならフアン・ソト(メッツ)が26歳、今年ブレークしたジュニオール・カミネロ(レイズ)は22歳。村上も岡本も走力や守備力ではなく打力をセールスポイントとするわけだから、それに匹敵するぐらい何らかのツールを見せないと、彼らはなかなか『イエス!』とは言わないかもね」と明かしたが…。
日本が誇る大砲コンビのパフォーマンスにMLB幹部たちは飛びつくのか――。












