沖縄で開催中の「第32回WBSC U-18ワールドカップ」に出場している日本代表(侍ジャパン)は7日に1次リーグ3か国目、キューバと激突する。
かつて各世代で、自他ともに認めるアマチュア最強国だったキューバ。U―18も、もちろん連覇を目指す日本にとって、簡単に勝てる相手ではない難敵だ。身体能力に優れ、スピードとパワーを兼備。ポテンシャルあふれるプレースタイルを求め、本場MLBからも中南米担当のスカウト関係者が直々に、日本にまで足を運んでいる。
ただ、これには別の事情もある。社会主義国でもあるキューバでは、MLBスカウトは米国法人組織に属するため、スカウト活動ができないためだ。「どの世代であれ基本、MLBのスカウトがキューバ選手を視察しようと思ったら、国際大会で見るしかない」(関係者)と、視察はキューバ国外に限られ「世界各国」が集う国際大会は、数少ない直接チェックがかなう場でもある。
とはいえ、今大会に出場しているU―18世代が、MLB関係者にとって、トッププロスペクトの選手に該当するか否かは、また別問題。MLB関係者は「本当に10代のトッププロスペクトと呼ばれるようなプレーヤーはキューバでは、U―18世代は少ない。将来MLB行きを望めるような本当に有望選手は14~15歳の時に亡命して、中南米のメキシコやドミニカに何年か滞在し、国籍を変えて米国にやってくる」と説明する。
さらに「もちろん、そこには亡命後の生活をサポートする組織や大人がいる。亡命先では選手は毎週〝ショーケース〟の意味合いで試合を連続してこなし、そこでスカウトの目に留まった選手が、MLB球団とマイナーなりの契約を交わす」。日本とは全く別次元のルートで、MLBや国外でのプレーをかなえるケースがほとんどという。
もちろん、中には今回のような国際舞台で、国外の球界関係者から高い評価を得るプレーヤーもいる。だが、だからといって〝すぐに〟キューバ国外でのプレーがかなうかと言えば、そう簡単ではなく、どの世代であれキューバ代表が国外でプレーする際は、大会中はホテルでの滞在先の時間を含め24時間、亡命防止目的とした監視体制下にあるという。
あらゆる意味でベールに包まれた謎多き野球大国相手に、U―18侍選手たちはどんな戦いを見せるのか。












