西武の160キロセットアッパー・平良海馬投手(21)が16日、東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」に初選出された。

 今季の平良は開幕から33試合連続無失点(32回2/3)のプロ野球記録を更新中。高卒4年目の21歳は1勝7セーブ21ホールド、防御率0・00の圧倒的な数字で侍24人枠に召集された。

 平良は「選ばれてうれしい。こうして選ばれて夢みたいですね。(日本)代表として行くので代表らしいピッチングをしたいと思います」と初々しく選出の喜びを語った。

 昨年、自己最多の54試合に登板し1勝1セーブ33ホールド、防御率1・87でパ・リーグ新人王に輝いた沖縄・石垣島出身の新星はその成長の勢いを加速し、今季は開幕から33試合に渡って無失点を継続。「34試合連続」のパ・リーグ記録に王手をかけ阪神・藤川の持つプロ野球記録「38試合連続」も視界にとらえている。

 平良は「他に誰が選ばれたとかも知らないので実感は正直あまりない。いつも通りのピッチングで無失点でやりたいです。(自分の)強みはランナーを出しても粘って最終的に0点というところを目指したい。やるなら金メダルを取りたい。自分の仕事ができるようにしっかり準備をしたいです」と力強くV宣言した。

 新型コロナウイルスの世界的流行による五輪の1年延期によって巡ってきた逆転での侍入り。

 コロナ禍により様々な制約の中でプレーを続ける沖縄の野球少年らに対し「それで野球から離れてほしくないので、自分が活躍して『こういう野球選手になりたい』と思ってくれて野球をする人が増えてくれたり、継続する人が増えてくれたらいい」と故郷に対する思いも語っていた。