大砲に失地回復の機会は巡ってくるのか。巨人は16日、後半戦初戦の阪神戦(甲子園)で4―3の逆転勝ちを収めて5連勝を飾り、5月26日以来となる5割復帰を果たした。一方、高橋由伸監督(43)との面談を拒否したアレックス・ゲレーロ外野手(31)は同日のイースタン・ロッテ戦(浦和)に出場したものの2打数無安打と快音は聞かれず。騒動勃発後も球団に動きは見られないまま、このまま“塩漬け”となりそうなムードだ。
試合を決めたのは“優良助っ人”の一打だった。0―1の5回一死二、三塁から、マギーの三遊間を渋く破る2点適時打で逆転に成功。亀井の2ランで3点差とした8回に澤村が崩れて1点差に詰め寄られたが、最後はマシソンが3人で締めた。
後半戦初戦を白星でスタートし、最大6あった借金を完済。由伸監督の表情も思わず緩む。「(球宴期間中に)少しリフレッシュができた部分もあるし、ここからみんなで頑張っていこうと話をしたところだったので今日はいいゲームになった」と振り返った。
上昇カーブを描き始めたチームをけん引するのは新編成の助っ人陣だ。この日も活躍したマギー、マシソンに加え、17日の2戦目にはヤングマンが3連勝をかけて先発予定。その後は9日のヤクルト戦で初登板初勝利のメルセデスが続く。
投手優先の編成は当面動かせそうもなく、そうした現状もあって球団は先日、二軍調整中のゲレーロの“ガス抜き”も狙って由伸監督の面談をセッティングした。ところが助っ人砲は拒否した上に、長引く二軍生活への不満を吐露。これでチーム内の立場は完全に宙に浮いてしまった。
解せないのはその後の球団側の対応だ。チームの輪を揺るがす事態となったにもかかわらず、愚行を不問に付し、沈静化を強調した。鹿取GMは「とにかく頑張ってもらいたい」と話したが、由伸監督への謝罪予定などは示していない。
球団側は「(監督は)理解を示してくれた」としているが、メンツを潰された指揮官の内心はどうか。近しい関係者は「監督が最も嫌うのが、組織としての弱さを外部に見せること。この問題を放置したまま、一軍再昇格を認めるとは思えない」と話す。
ちなみに2016年のシーズン終盤に一部首脳陣に対して造反姿勢を示したクルーズは、CSの登録メンバーから外され、翌17年は開幕二軍でスタート。一軍出場はわずか9試合出場にとどまり、7月には楽天へ金銭トレードで放出されている。
ゲレーロ本人は監督との“面談拒否”がこれほどの問題になるとは考えなかったのかもしれない。騒動後も二軍練習を変わらずこなしてはいる。だが周囲が見守っているばかりでは、失った信頼は戻らないだろう。
2年総額8億円(推定)を投じた大砲を戦力と考えるなら、けじめの一手を打つ必要があるが…。












