百戦錬磨の男も、今度ばかりは燃えずにいられない。2位・西武は4日から敵地で首位・ソフトバンクとの3連戦に臨む。7年ぶりVへの命運を左右しかねない直接対決にチームが全神経を注ぐ中、プロ10年目の源田壮亮内野手(33)にも、どうしてもかなえたい悲願がある。

 それが、頂上決戦への出場だ。2017年の入団1年目からレギュラーをつかみ、五輪(21年)やWBC(23、26年)など日本代表経験も豊富。それでも意外なことに、日本シリーズの舞台には一度も立っていない。本人も「野球選手の間に何とか日本シリーズに出たいとずっと思っている。僕はまだCSを勝ちきった経験もない。頑張ります」と〝今度こそ〟の思いは強い。

 そのためにも、まずは目前の鷹を越えなければならない。リーグ連覇を果たした18、19年はCSで2年続けてソフトバンクに敗退。3位から進出した22年も、再び鷹軍団の前に屈した。「初めて経験したときは全然、シーズンとは、違うなっていうのを感じました。初戦の初回の入りは、ちょっと緊張しますしね。一球一球の盛り上がりが全然、シーズンとは違った。それはすごく覚えています」と記憶は鮮明だ。

 西武は3日時点で122試合を消化し、69勝50敗3分け。首位とは5ゲーム差で、残り21試合のうち鷹との直接対決は5試合を残す。昨季まで3年連続Bクラスだった獅子が逆転Vをつかむには、ここからが正念場だ。

「ずっとここ最近はシーズン終わって、秋の練習中にCSとかを見ることが多かった。最後の最後まで、しびれる試合ができるのは、僕らも、ファンの方もそれを望んでいると思う」。何度も阻まれてきた鷹を越え、今度こそ〝しびれる秋〟のその先へ。源田の悲願と獅子の逆転Vが重なる勝負の9月だ。