伸ばすのはヒゲか、それとも5年ぶりの「10月」への勢いか。ア・リーグ中地区首位を走るホワイトソックスで、シーズン最終盤に向けた〝ヒゲ結束〟が始まった。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は3日(日本時間4日)、ナインが口ヒゲやあごヒゲを蓄え始めた舞台裏を紹介した。発案者は捕手陣の穴を埋めるため8月に加入したジェイク・ロジャース捕手(31)。NHLではポストシーズンにヒゲを伸ばす「プレーオフ・ビアード」が知られるが、ホワイトソックスはひと足早く9月から決行した格好だ。
1日(同2日)のアストロズ戦に5―1で勝った後、ショーン・バーク投手(26)が、ロジャースが前日に言い出したアイデアだったと説明。新しい月に入ってレギュラーシーズン最後の9月を迎え、チームで雰囲気を変えて最後まで強く戦う狙いがあるという。現役ロースターには24歳以下が9人。ヒゲの〝育ち具合〟には個人差もありそうだが、同メディアは、そんな遊び心こそ選手同士の良好な関係を象徴しているとみる。
2日(同3日)のアストロズ戦は0―2で敗れたものの、2位ガーディアンズも敗れたため3ゲーム差は変わらず。73勝66敗で首位を守り、2021年以来5年ぶりとなるポストシーズン進出へ視界は開けている。
そこで気になるのが村上宗隆内野手(26)の〝口元〟だ。実は5月には球団公式SNSに無精ヒゲをたくわえた姿が登場し、日本のファンから「お髭似合っとるよ」などと反響を呼んだことがある。ただ同誌の記事が配信された現在までのところ、今回のチームぐるみのヒゲ企画に加わると村上本人が公の場で明かした事実は確認されていない。
打撃も今はひと踏ん張りが必要だ。2日終了時点で打率2割1分5厘、29本塁打、59打点。8月は打率1割6分3厘で、8月20日(同21日)以降の13試合では46打数5安打の打率1割9厘、0本塁打と当たりが止まっている。
もちろん、ヒゲと打撃成績に因果関係などない。それでも験担ぎの世界なら、口元をさっぱりさせて悪い流れを断つのも一手。逆に仲間と一蓮托生で伸ばし、気分一新の〝イメチェン打法〟に懸ける考え方もある。村上はどちらを選ぶのか、それとも我関せずを貫くのか。5年ぶりの秋を目指す異例のヒゲ軍団。勝負の9月、豪快な打球だけでなく、村上の口元にも視線が集まりそうだ。












