ナ・リーグ西地区で3位につけるダイヤモンドバックスに痛烈な批判が寄せられている。主力のケテル・マルテ内野手(32)への処遇を巡る問題が尾を引き、今後のチームへの悪影響が懸念されている。

 マルテは17日(日本時間18日)の敵地レッドソックス戦への出場が予定されていたが、行方が分からなくなり、制限リスト入り。左ヒザの治療ということで10日間の負傷者リストに入ったが、今度は欠場していた21日(同22日)の試合中にカジノで目撃される大失態を犯して米メディアから問題視されてきた。

 米全国紙「USA TODAY」の敏腕記者、ボブ・ナイチンゲール氏は29日(同30日)、ペナルティーもなく戦列復帰が近づいている状況に対し「ダイヤモンドバックスは何年も前にマルテの振る舞いを止めることができたはずだが、常に見て見ぬふりをしてきた。昨冬や過去にも何度かトレードする機会もあったが、状況が変わるだろうと信じて2度の契約延長を認めてしまった。その代わりに、彼はダイヤモンドバックスを操り人形のように見せてしまった」と断罪した。

 マルテの人間性については「気が向いた時に現れる。遠征には仲間を連れてくる。ホテルの警備員をあおる。クラブハウスの食堂で仲間をチームメートと同じテーブルで食事させることでチームメートをいら立たせる。そして、気が向いた時にプレーする。これが『マルテ・ルール』だ」とバッサリ。一方で「彼には彼だけのルールが適用され、他の25人の選手には別のルールが適用される」と特別扱いを疑問視し、選手の一人は「こんなの見たことない」と不満を漏らしたという。

 チームスポーツである野球ではナインが一丸となる〝輪〟が不可欠だ。だが、おとがめなしの現状では空中分解につながっても不思議ではない。同氏は「マルテを懲戒処分にしないなら、チームミーティングに遅刻した選手にどうやって罰金を科せるのか? 全力で走らずにジョギングで一塁に進むならどうやって試合から外せるのか? 完全に健康なのに休みたいとすれば、誰が止められるのか?」と指摘。同時に球団側の姿勢にも「ダイヤモンドバックスは過去2年間で彼が無断欠勤した時に適用された『制限リスト』の懲戒処分を下したりすれば、彼を失うと考えている。そのため彼らは彼を甘やかし、わがままを許し、世間に彼をどれほど愛しているかをアピールすることを選んだのだ」とぶった斬った。

 ワイルドカード争いでは4位ながら3位のパドレスとはゲーム差なし。ポストシーズン進出の可能性は十分残されているが、今回の騒動がチーム内に火種を残すかもしれない。