阪神が30日の巨人戦(甲子園)に3―1で勝利し、首位攻防3連戦を3連勝で締めた。これで巨人戦は7連勝で4・5ゲーム差に突き放し、優勝マジックは「21」となった。
藤川球児監督(46)が3点リードの9回のマウンドに送り込んだのは、守護神に抜てきしている工藤泰成投手(24)だった。4連投となった右腕は安打と2四球で二死満塁のピンチを背負い、浦田の適時打で1点を失ったものの、最後は佐々木を見逃し三振で打ち取って8セーブ目をマーク。首位攻防の最終戦を締めくくった。
藤川監督は工藤の起用について「皆さん分かる通り、今日のゲームにおける重要性というのは、スタンドのファンの方々も分かっていますから。そこで通常とは違う姿を見せるというのは、これはやっぱり勝負としては外せないですね。それがプロである理由」と語った。
この3連戦を「ジャイアンツとの対決というのは特別なもの」と位置づけていた指揮官にとって、9回を誰に託すか重要な決断だったはずだ。8月最後、夏休み最後の甲子園で行われた首位攻防戦をどんな形でも締めたことに意義がある。「それだけの練習量をこなしてきてますから。下半身でしっかりとリードして投球できている。勝負強さも備わってきた」という指揮官の評価は、工藤の心にどう響いたか。
工藤は「少し疲れはありましたけど、気持ちでいくしかないと思って投げました」と振り返り、最後のアウトについては「少し甘いボールになってしまったんですけど、結果三振になったのでほっとしました」と安堵。自らの登板で球場が沸く存在になりつつあることには「皆さんの声援が力になっていますし、腕を振れる要因になっています」と感謝した。
虎の守護神として9回を投げる時の心境を問われても「点を取られちゃいけない、試合を締めないといけないとか考えず、いつも通り投げています」と平常心を強調。現役時代、10連投を経験している虎将にはかなわないが、若虎は着実に成長している。
チームは8月を16勝9敗で終えた。開幕前から9月、最後の最後にチームとしてベストの状態で連覇を成し遂げると公言していた藤川監督。9回を締めるピースに関しては整ってきたようだ。












