阪神は29日の巨人戦(甲子園)に4―1で勝利。2位・巨人とのゲーム差を「3・5」に広げ、優勝へのマジック「23」が点灯した。

 虎の扇の要が攻撃の口火を切った。0―0の4回、佐藤が右翼への二塁打で出塁すると、高寺が申告敬遠されて二死一、二塁。

 好機で打席が回った坂本誠志郎捕手(32)はカウント1―1からG先発・田中将の高めのツーシームを捉え、左前へ先制適時打を運んだ。「敬遠するんじゃないかなと少し思っていたので、ちょっと早めから準備ができて。いいところで打てたのでよかったです」

 この一打で均衡を破ると、続く元山も二塁への適時内野安打。宿敵との大一番で2点を先行し、一気に試合の主導権を握った。

 もちろん本職でも存在感を発揮した。緩急を持ち味とする先発・大竹耕太郎投手(31)の持ち味を巧みに引き出し、6回71球、3安打無失点の好投を演出。「大竹がテンポよく投げてくれたのが一番の要因じゃないかなと思います」と相棒を立てた。

 8月は7本塁打を放つなどバットも絶好調。勝負どころでの一打に加え、捕手としても投手陣を支えながらチームをけん引している。

 藤川球児監督(46)も「素晴らしい打撃とリードのところですね。アメリカから帰ってきたときは(なかなか結果が出ず)悔しさもあったでしょうしね」と称賛。苦しい時期も乗り越えてきた背番号12が、いよいよ始まったVロードでも虎を攻守両面から支えていく。