無念の離脱となったドジャース・佐々木朗希投手(24)に新たな大役が回ってくるかもしれない。

 右腕は26日(日本時間27日)のブレーブス戦に先発し、4回途中で右手中指のマメが破れて降板。今季23試合ですべて先発して5勝5敗、防御率4・60の成績を残し、15日間の負傷者リストに入った。先発として2年目のシーズンを送る佐々木にとって、シーズン終盤で戦列に加われないことは痛恨の極み。しかし、悪いことばかりではないかもしれない。

 地元紙「カリフォルニア・ポスト」は28日(同29日)、「当初は障害のように見えたものが、結果的には都合のいい迂回路となるかもしれない」と前向きに捉えている。それが10月のポストシーズン(PS)でのリリーフ転向、さらには守護神に抜てきだ。

 チームでは山本やスネル、スクバル、グラスノーと大谷がPSの先発候補。同紙は「プレーオフでは佐々木が再びリリーフとして起用される見込み」と断じ「ドジャースはそうではないフリをしたくても、10月の試合を締めくくるには佐々木が最善の選択肢だ」とクローザーに〝激推し〟している。

 これには先発陣の飽和状態に加えてクローザー不安も関係している。本来の守護神であるディアスは右ヒジの手術から復帰した後、不安定な投球を繰り返した末に首を負傷して再離脱。同紙は「現時点でディアスは頼れない」と斬り捨て、ディアスの代役としてこの日のタイガース戦で20セーブ目を記録したスコットについても「今週、ブレーブスがドジャースを3連戦でスイープした中で2敗を喫した」と陰りが見えているとした。

「レギュラーシーズンを通して先発にこだわっていた佐々木が、どうやって終盤の重要な場面を担うリリーフに転向するだろうか? 水ぶくれがその問題が解決したかもしれない。目標達成が不可能となった今、佐々木はブルペンでの試投にもっと前向きになると考えられるからだ」。昨季は先発として不本意な結果に終わったが、PSでは守護神としてチームをワールドシリーズ連覇に導いた。今年も救世主となるのか注目される。