ドジャースの構築した水をも漏らさぬスカウト網が怪物左腕の獲得を実現させた。米メディア「ドジャース・ウェイ」は5日(日本時間6日)、「ドジャースのスカウト能力の高さは、タリク・スクバル獲得という大型トレードで明らかになった」との記事を配信した。

 2年連続サイ・ヤング賞左腕の1対3トレードでの獲得にはスクバルの契約年数、今季のタイガースの成績などさまざまな要因が働いた。その中でも、交換要員となったザイヒール・ホープ、リバー・ライアン、ブレイディ・スミスの3選手の存在が大きかったという。記事は「ドジャースがこのチャンスをモノにできたのは長年の努力のたまものであり、彼らが築き上げてきたスカウトシステムのおかげだ」と若手発掘能力の高さを指摘した。

 そのうえで3選手をドジャースが獲得した経緯を振り返った。「ライアンはパドレスが2021年に11巡目で指名もマイナーでくすぶっていた。そこをド軍がマット・ビーティとのトレードで獲得した」とし、「ホープも同様で、2023年にシカゴ・カブスから11巡目で指名された。カブスのマイナーリーグに在籍していた短い期間、彼は目立った活躍はできず、アリゾナ・コンプレックス・リーグでは30・2%の三振率を記録した。それでも、ドジャースはマイケル・ブッシュとのトレードで彼を指名した」と目先の成績ではなく将来性を見抜いたとした。

 その結果、タイガースを十分に満足させるプロスペクトとしてスクバル獲得が実現した。欠かせないのが「金の卵」を育てる選手育成システムだという。記事は「ドジャースは、自チームのドラフト指名選手であろうと他球団から獲得した選手であろうと、無名の若手選手を時間をかけてトッププロスペクトに育て上げることができる。リーグの他のチームが見送った選手たちが、数年後には再建中の球団にとって待望のトレード要員となる」と群を抜いた育成能力を指摘した。