広島・秋山翔吾外野手(38)が土壇場でチームを救った。2日の中日戦(マツダ)の8回に逆転3号2ランを放ち、4―3の逆転勝利へ導いた。

 負ければ5月9日以来の最下位転落となる一戦。「5番・右翼」で先発出場すると、2―3で迎えた8回二死一塁、坂倉が左前打でつないで打席が回ると、吉田のスライダーを右中間席へ運んだ。「狙い球が来たらという感じだった。いいピッチャーなので、あそこはちょっとボールを狙っていました」。値千金の一振りで試合をひっくり返した。

 ヒーローインタビューで真っ先に口にしたのは、チームメートへの思いだった。「一番は大雅(辻)の負けを消せてよかったです」。7回に勝ち越し点を許した左腕の黒星を消したことを何より喜び、「一人ひとりが役割を果たした結果、最後に自分のところへ回ってきたと思います」とチーム全員でつかんだ白星をかみしめた。

 この日は広島県内のひとり親家庭13組30人を球場に招待していた。自身もひとり親家庭で育った経験から続ける活動で「スタメンで出て、いいところを見せたいと思っていたので、それができて良かったです」と笑顔。「目の前の試合を全力で戦って、Aクラスに残れるよう頑張りたい」と巻き返しへ前を向いた。