阪神は26日のDeNA戦(横浜)に8―3で完勝。この日試合がなかった巨人とのゲーム差を2・5まで広げ、優勝マジックはついに4まで減った。

 前夜のカード第1戦(横浜)では、犠打失敗や3併殺などの拙攻が響いて逆転負け。この日も序盤に奪った3点のリードを一時は追いつかれるなど、グラウンド上には嫌なムードも漂っていた。そんな空気を払拭したのは、「虎のハマスタ男」大山悠輔内野手(31)だ。

 入団当初から当地・横浜スタジアムとは抜群の相性の良さを誇る背番号3はこの日、5打数4安打4打点の大暴れ。初回二死二塁では右前適時打。4回には左翼席への18号ソロ。3―3の同点で迎えた無死二、三塁では右翼への決勝2点適時二塁打。左右広角に打ち分ける5番打者がシーズン最終盤の重要局面で気を吐いた。

 プロ2年目の2018年に1試合3本塁打の離れ業も披露したのも、ここ横浜。今季も同球場では11試合出場で打率4割6分3厘、6本塁打、18打点と群を抜いた成績を残している。

 冗舌なタイプではないが、ハマスタでのヒーローインタビューは完全に板についている。「チーム一丸となって勝ちを取れたので良かった。(優勝へ向けて)まずは目の前の試合を頑張りたい」と語ると、雨中のゲームにもかかわらず声援を送り続けた左翼席の虎党たちも大喝采で応えた。

 この日の4回には虎の遊撃・元山が適時失策を犯し、手痛い2点を献上する場面もあった。それを念頭に置いたのか「うまくいかないことやミスもありますが、取り返せるのも野球。チーム全員でカバーしあいながら、残りの試合も頑張りたい」。仲間思いな大山の人となりが言葉の端々からにじみ出た。

 関東遠征を終えた猛虎は2日間の休養を挟み、29日からヤクルト、巨人との甲子園3連戦に臨む。最速Vは30日。横浜で勝利を呼び込んだ頼れる主砲が、今度は聖地で歓喜の瞬間を引き寄せる。