阪神は25日のDeNA戦(横浜)に1―2で逆転負け。1―0の8回に2番手としてマウンドに上がった石井が宮崎に痛恨の11号2ランを浴び、接戦を落とした。

 2位・巨人も広島に敗れ、2ゲーム差のまま優勝マジックは5まで減った。なお虎優位の状況に変わりはないが、この1敗の重さは試合後の藤川球児監督(46)の声色と表情が物語っていた。

「(石井は)展開的に難しかったですね。打撃のところでもう少し押し込まなければいけなかった。また明日ですね」と声を絞り出し、自ら会見を打ち切った。23日のヤクルト戦(神宮)終了後に「もういっぱいいっぱい。これがマックス」と吐露したように、虎自慢のリリーバー陣は疲労のピークに達している。

 一方、優勝の可能性こそ完全消滅したものの、チーム力の上昇に手応えをにじませたのが敵将・相川亮二監督(50)だ。DeNAもCSファイナルステージでのディスアドバンテージが2勝に拡大する事態を阻止したい立場。「今の強さはいきおいではない」と言い切った。

 7月以降のDeNAは42勝24敗1分け(勝率6割3分6厘)とセ・リーグでぶっちぎりのトップ。その間の阪神は37勝28敗(同5割6分9厘)と大きく水をあけられている。ポストシーズンでの下克上を得意とするだけに不気味だ。

 しかも相川ベイには「虎殺し」の男たちがそろう。尾形は今季阪神戦3試合で防御率2・04、平良も同4試合で2・01。この日、殊勲弾の宮崎も阪神戦21試合で打率3割3分9厘、4本塁打、13打点と好成績だ。

 疲労でボロボロになりつつあるナインに修羅のムチを入れ続ける藤川監督だが「秋のDeNA」は容赦なく牙をむく。優勝マジックは減った。だが虎の前に立ちはだかる壁は、むしろ厚みを増したようにも見える。