阪神は25日のDeNA戦(横浜)に1―2で逆転負け。2位・巨人も広島に敗れたため、2ゲーム差のまま優勝マジックは5まで減ったが、後味の悪さが残る手痛い黒星となった。

 先発・村上は7回7安打無失点。119球を力強く投げ抜いて1―0のリードを守ったまま、勝ち投手の権利を手にマウンドを降りる。だが、この日は2番手として登板したセットアッパー・石井大智投手(29)が大誤算。二死三塁の土壇場から、宮崎に痛恨の逆転2ランを被弾し、ゲームを引っ繰り返されてしまう。

 2024~25年シーズンにかけて、合計109試合で被本塁打0だった石井だが、左アキレス腱の断裂からカムバックした今季はわずか8試合で早くも3被弾。「石橋を叩きに叩き」復帰へのロードマップを描いてきた右腕だが、まだ本調子ではないのは明らかだ。この日を終えた右腕の防御率は5・63。「チームの心臓」とたたえられた虎ブルペンの中枢が苦しんでいる。

 結果だけでなく内容も含めこの日の1敗がどれほど手痛かったは、試合後の藤川球児監督(46)に声色と表情が雄弁に物語っていた。「村上は十分でした。(石井は)展開的に難しかったですね。打撃のところでもう少し押し込まなければいけなかった」と声を絞りだし「また明日しっかりやることですね。お疲れさまでした」と自ら会見を打ち切り、報道陣の前から姿を消した。